ついつい姿勢が悪くなってしまうシーンといえば、スマホを見ているときではないでしょうか。
最近では、"スマホネック"と言われる、現代人特有の悪い姿勢の影響も問題視されています。なかにはスマホネックが悪化して、すでに健康被害が出ている人もいるかもしれませんね。心のどこかで「もしかして私もスマホネック?」なんて心配があるのなら、対策してマイナスになることはありません。バレエダンサーの武田亜希子さんが教える「スマホネック対策ストレッチ「をぜひとり入れて、心配の種を吹き飛ばしてしまいましょう!
Contents 目次
<ステップ1>首周りの筋肉をゆるめるストレッチ
後頭部を手で支えたまま、首を前方向へ倒します。
肩は力を抜いて下げておきましょう。左右に傾けてもよしです。
次に、両手を重ねて、左右の鎖骨の間より少し下に置きます。今度は首をうしろに倒しましょう。このとき、口をキュッと閉じて行うと、より首すじが伸びます。そして首を左右に傾けて。
この状態のまま、首をゆっくり回します。左右どちらもほどよくくり返してくださいね(武田さん)
<ステップ2>背中全体のストレッチ
足を内またにして座ります。内またがツライ人は、正座でもOK。
手を体の後方に置いて上半身を反らせます。肩をうしろにひいて、胸をしっかり開きましょう。首は力を自然に抜いておいて。
余裕がある人は、手を置く位置を少し遠くにしてみたり、幅を変えたりして体に効くなあ~と感じるところを見つけながらするとよいですよ(武田さん)
<ステップ3>スマホネックで弱った筋力強化ストレッチ
スマホネック改善において、最も効果的な動きは”胸を張ってあごをひく”ことです。
この動きをすることで、とくに弱まった背すじの筋力強化ができるため、最後にこれを重点的に行いましょう。
うつぶせに寝て、手を腰のうしろで組みます。
肩は上がらないように下ろすことと、肩が前に出ないように肩を床から上げておくことを意識して。
首は左右どちらかに向けておきます。
息を吸いながら、上半身と足を上げます。足は余裕がある人だけでOK。
組んだ手は足のほうへ伸ばし、左右の肩甲骨を寄せて。このとき肩は下ろします。
あごを上げないようにして、首のうしろをまっすぐにキープしましょう。
しばらくしたら息を吐きながら、ゆっくり床に体を戻します。
この動きをくり返していきますが、首の向きは毎回変えていきましょう(武田さん)
スマホを使ったら、スマホで酷使した体を労わっておきたいもの。
これからは、寝る前にスマホ、ではなく、寝る前にストレッチをとり入れてくださいね。
取材・文/高田空人衣
【取材協力】
※ 武田亜希子…日本女子体育短期大学舞踊専攻卒業。
様々なバレエ公演、TV、イベント、テーマパークダンサーや振り付け等を経験後、現在はクラシックバレエを中心にピラティス、ジャズダンスの講師として活動中。