突然ですが、あなたの口は、「への字口」ではありませんか? 最近、「への字口」の女性が増えているようですよ。口角が下がった顔だと、好感度もイマイチで怖い人という印象を持たれてしまうかも!? 顔ヨガインストラクターの小林かおる先生に、口角がキュッと上がった愛され顔になる顔ヨガを教えていただきましょう。
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年齢を重ねると、笑えなくなってくる?
意外と年齢が出やすいのが口もとです。
「口のまわりは皮膚が薄く、そもそもたれやすいところ。そのため年齢を重ねると、口角は自然と下がってきます。口角が下がる原因は、加齢だけではありません。ほおの筋肉を使えない、表情を作れない、笑えないという人は、表情筋を使っていないのでどんどん口角が下がってきてしまいます」(小林先生)
口角が下がると、怒ってもないのに、なんだか怖い顔に!
「表情を作れない、笑えないという人は、たいていうつ向いてスマホばっかり見ているため、口角がだら~んと下がっている傾向があります。こういう人に『笑ってみて』というと、ほとんどが口まわりの筋肉(口輪筋)だけを使って笑おうとするんですね。つまり、ほおの大きな筋肉(大頬筋)を使えていません。口だけで笑っていると、ほおの筋肉が衰え、どんどん口角が下がるだけでなく、笑えなくなります。
口角を上げるなら、まずはほおを鍛えなくてはなりません。逆にほおの筋肉を使えるようになると、口角がキュッと上がった愛され顔になり、好感度もグーンとアップしますよ」(小林先生)
とびきり明るい笑顔がつくれる「太陽のスマイル」
ほおの筋肉(大頬筋)が動かせるようになると、口角がキュッと引き上がります。思い切り口角を上げましょう。ただし、笑うとき口を横に開くようにすると、顎関節の動きに関わる咬筋が鍛えられて、エラが張ってしまいますので注意。
なかなか口角が上に上がらない人は、咬筋に引っ張られないように「「エラ張り」や「下ぶくれ」、顔の下半分のコンプレックスを解消する顔ヨガ」の、エラ張りをやわらげる「あんグリグリ」でコリをやわらげましょう。あごの動きがスムーズになり、ほおを使えるようになりますよ。
1、唇を内側に引き込み、口角をなるべく上げてにっこり笑い10秒キープ。2セット行います。
2、口角まわりの口角挙筋が弱いと、口角が上がらないことも。その場合は指でサポートしてもOK。
美しいデコルテも同時に手に入る「亀のしあわせ」
口角を上げるだけでなく、下あごのもたつきをすっきりさせて、美しい首~デコルテラインに導きます。首まわりの広頚筋(こうけいきん)と口まわりの口輪筋を伸ばすので、シワ改善も効果的です。
1、上唇の上に、下唇をかぶせます。
2、口角をキュッと上げて笑います。
3、<2>の状態をキープしたまま、あごを上に向け、首すじを伸ばし、10秒キープ。<1>~<3>を2セット行います。口角を上げるだけでなく、下あごのもたつきをすっきりさせて、美しい首~デコルテラインに導きます。
笑顔を続けていると、脳が「ハッピー」とカン違い
顔ヨガで顔の筋肉を使うと、血行が促進されて肌にハリが出て、たるみが改善。そのほかに、発音がクリアになる、寝ているときのよだれ防止などいいこともいっぱいですが、何よりうれしいのが、笑顔が上手にスムーズにできるようになること!
この笑顔の効用こそが最大のポイント!
ふだんからニコニコ笑っている人は親しみやすく、みんなに愛されるキャラですよね。
しかも、小林先生によれば「いつも笑顔でいると、自分の脳に『今、幸せ! 楽しい!』とカン違いさせることができる」のだとか。
愛されキャラにシフトできて、肌もきれいになって、心からハッピーで満たされるのなら、口角をキュッと上げておかない手はありませんよね。
「笑う門には福来る」なんてことわざがありますが、口角が上がった幸せフェイスは、現実の幸運まで運んできそう。顔ヨガで、すてきな運命を引き寄せてくださいね!
撮影/布川航太 取材・文/平川 恵