古くから「春眠暁を覚えず」と言われていますが、意外なことに、春は快適な眠りを得るためにさまざまなテクニックが必要な季節です。対策のためのキーワードは、「自律神経」と「花粉」です!
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自律神経を整えることが春睡眠の鍵!
私たちの体は寒い時期は体温が逃げないように血管を収縮させ、暑くなると血管を広げて熱を放出しバランスをとっています。しかし、春は気温の変動が激しいため自律神経がその変化についていくために必死で働く必要があり、バランスも乱れやすくなるのです。また、こういった寒暖差は私たちにとっても物理学的なストレスであり、ストレスがかかった状態が続くと、これもまた自律神経への負荷となって睡眠のリズムを狂わせる原因になってしまいます。
対策としては、首周りや足首、お腹などが冷えないように温活アイテムを身に着けたり、40℃のお風呂に20分程度つかるなど、自律神経のバランスを整える習慣を積極的に取り入れましょう。
花粉対策で朝までぐっすり快適!
花粉症の方は睡眠中の鼻づまりやくしゃみなどで睡眠の質が下がるため、ふとんカバーや枕カバーなどをこまめに洗濯して清潔に保つことがまず大事なポイントです。そのうえで、花粉が付着しにくい素材の寝具を使用したり、飛散している花粉が寝具に付着しないよう、洗濯後は外干しせず、室内乾燥に切り替えたりしましょう。
また、ホコリやチリは床に溜まり、床から30cm程度の高さに舞い降りてくるといわれているので、床から30cm以上の高さのあるベッドで就寝するのがおすすめです。寝具まわりだけでなく、寝室の空間全体にも花粉が飛び散らないよう、空気清浄機を活用することがマスト。
さらに、花粉がたくさん付着した服でそのまま寝室に入って動き回ると寝室内に花粉が舞い散ってしまいます。上着は玄関先にかけるか、しっかりと花粉を払い落としてから寝室内に入るか、花粉が付着しくいスプレーを上着にかけておくかなどをして対策をとるとよいでしょう。就寝中はシルク素材のマスクを着用するのも手軽にできる有効な対策のひとつです。
春は仕事での異動や転勤、子どもの入学式など、環境が大きく変わることが多い季節でもあります。緊張や不安から普段以上のストレスやプレッシャーがかかってうまく眠れない夜が増えることも春ならではのお悩みのひとつ。
自分なりのストレス発散法をいくつか持っておくことは、快眠だけでなく、心身の健康を増進させ、QOLを向上させるうえでとても大事なことです。大きな環境の変化から、大きな喜びを得るためにも、まずは「ぐっすり快眠」を心がけてくださいね。