いよいよ本格的な冬。乾燥した寒い日が続くと、風邪や感染症が心配になってきますね。特に今年は外出の機会が減った分、運動不足や睡眠の質の低下によって免疫力が落ちているのではないかなと感じることも…。では、いつでもベストコンディションを保っているように見える、美容や健康のプロは、どのように元気を保っているのでしょうか。身近な食材から作る薬膳料理で人気の齋藤菜々子さんに、ご自身が実践されている元気の秘訣をうかがいました。
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気温の低下とともに、秋からはじまっている乾燥が本格化してきました。
「薬膳」というと難しい・生薬の入った食事をイメージする方が多いかもしれませんが、必ずしもそうである必要はありません。じつは身近な食材だけでもできる、自分で自分を守れる食事の知恵なのです。
薬膳の基本になっている中国の医学では、「季節の変化に対応する食事」の考え方があります。春夏秋冬+雨季と、日本と似た季節変化をする、この中国の知恵は、現代の日本を生きるわたしたちにも活かせるものがたくさんあります。
風邪をひきやすい季節は、そんな薬膳の知恵から「寒さ」そして「乾燥」対策の簡単な習慣を心がけているのでご紹介したいと思います。
のどや鼻が乾燥するときは…簡単「はちみつレモンシロップ」
ちょうど国産のレモンも旬を迎える季節なので、手作りのレモンシロップを作りました。
レモンでビタミンCをとりつつ、はちみつはのどにもよく、乾燥から体を守ってくれます。また、糖分には保湿の力があるので、今の季節にとてもおすすめです。のどや鼻の乾燥、せきが出るときにぜひお試しください。
*皮ごと使う場合は、国産レモンを使用し、使う前によく洗うようにしてください。
【材料(作りやすい分量)】
レモン…2個
はちみつ…レモンの1/3量
氷砂糖…レモンの2/3量
【作り方】
(1)レモン2個を薄い、いちょう切りにする。
(2)消毒した清潔な保存容器にレモン、はちみつ、氷砂糖を交互に重ねながら入れる。
(3)1日1回ほど保存容器をゆらし、氷砂糖が全て溶けたら完成。
*3~4日で完成します。
そのまま少量にお湯を注いでホットレモンとして飲んでもおいしいですし、ヨーグルトにかける、紅茶に入れるなどもおすすめです。
3つの「首」を守り、温かいものを食べる
中国の伝統医学では、寒さは「首」のつく場所から入りやすいといわれています。なので、外出時はもちろん、自宅でもなるべく「首・手首・足首」は露出しないようにしています。温かな靴下をはいたり、タートルネックやネックウォーマーを身につけたりするなど。ぶるっと寒さを感じる前に、寒さが入ってくるのを防ぎましょう。そして、温かな食事をすること。鍋やスープ、蒸し料理などもおすすめです。