寝る前に今日1日の出来事を振り返ったり、不安や心配に思うことを考えてしまうことありませんか。ですが、「嫌なことを考えないようにしよう」とすればするほど絶えず頭の中から離れなくて、眠れない! という状況になっているかもしれません。今回は睡眠コンサルタントの友野なおさんに寝る前のマイナス思考を追い払って快眠に導くとっておきの方法を教えてもらいました。
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寝る前のマイナスな情報や思考を追い払い、快眠へ導く行い4つ
ポジティブな感情もネガティブな感情も伝染するので、人生は「誰」と過ごすかで大きく変わります。
たとえば、太っている人と一緒にいると自分も太りやすくなったり、生活習慣が乱れている人と一緒にいると自分も乱れやすくなったり、愚痴っぽい人と一緒にいると自分も愚痴っぽくなったり、といったように、私たちは無意識に近くにいる人の影響を受けているのです。まるで磁石のように、プラスもマイナスもあなたに引き寄せられてきます。
さらに、どのような情報にふれるかも感情を左右する大きな要因です。夜になると1日中働き続けた脳はかなり疲れている状態なので、冷静な思考は妨げられます。その中でネガティブな情報を受け取ることで負の思考のスパイラルにハマってしまい、そこに感情も引っ張られてどんどんイライラしたり不安になったり。これではスムーズな入眠は遠ざかるばかりです。仕事終わりから就寝までの時間は、睡眠を邪魔する「雑音」を一切合切排除することが理想です。雑音を耳に入れないためには、下記の行いがおすすめです。
・夜のニュースは見ないようにする
・就寝1時間前からSNSは見ないようにする
・スマホをナイトモードにする
・就寝前にワンクッション自分が好きなことを行う時間をはさむ
就寝前に旅行のガイドブックを見ながら、実際には行かなくてもいつか行きたい国の旅行のプランを立ててみたり、ファンタジーな世界観が広がるぬり絵をしたり、心が和む本を読んだりすると、自然とストレスから心理的な距離がとれていきリラックスできます。
ある事例をご紹介します。
ハーバード大学の心理学者が参加者を集めて「白くまのことを考えないように」指示し、もしも白くまのことが頭に浮かんだらその都度合図をするよう頼むと、なんと白くまのことを考えないようにすればするほど頭の中で白くまの存在がどんどん大きなウェイトを占めるようになったのです。
「嫌なことを考えないようにしよう」とすればするほど絶えず頭の中で考えたり思い出したりしてしまい、思考を追い払うことができなくなってしまいます。
なので、雑音になる感染源を断つことで、そもそも雑音を入れないようにすることが大切です。同時に、自分が快適と感じ、穏やかで幸せな気持ちになれる行いを3~4個程度見つけておくとよいでしょう。