＊きよみ先生がななせさんを施術したときの様子は、「考えごとがやめられない人は必見！ 脳を休めるための足刺激テクニックとは？」から読むことができます。

足刺激を始めて１週間で足のむくみが気にならなくなった！

ななせさんが足刺激を始めて、初めに実感された効果はどのようなものでしたか？

ななせさん：「足刺激を始めてから１週間後に、体がぽかぽかして足のむくみが気にならなくなりました。以前は体が滞っているようなどんよりとした感覚があったのですが、毎日の足刺激でそれも解消されました」

ななせさんは肩こりにもお悩みでしたが、それはいかがですか？

ななせさん：「以前は朝起きると肩がこっていることが多かったのですが、足刺激を始めてからは 肩こりが気にならなくなりました。毎日セルフケアの時間をもつことで、気持ちまで元気になりますね」

足刺激によって血流が促され、寝ている間もリラックスすることができているのかもしれませんね！　忙しい毎日に、わずかでもセルフケアの時間をもつことで、心にも変化が感じられたようです。

ななせさん：「あともう少しなのが便秘です。生理前に便秘がちになるのは変わらずで、毎日快調とまではなりませんでした。ただ、以前はときどき便秘薬を服用していましたが、セルフケアを始めてからは薬に頼っていないので、もしかしたら足刺激の効果が出始めているのかもしれません」

便秘薬を飲まなくなったということは、少しずつ便秘がラクになってきているのかもしれませんね！　このまま足刺激を続けて、便秘もスッキリ解消できるといいですね。

最初は激痛だった刺激がクセに。だんだんとイタ気持ちいい感覚へ

ななせさんのご自宅での足刺激の様子を教えてください。

ななせさん：「毎日寝る前の23時ごろから10分程度、リビングで指圧棒を使って足刺激を行いました。時間に余裕があるときは、テレビを見ながら30分行うこともありました。日によって肌にぬるオイルやジェルを変えて、香りも楽しみました。無印良品のオイル入りジェルの使用感がお気に入りで、長時間足刺激をしていても肌が乾燥しなくて使い心地がよかったです」

肌にぬるオイルなどをその日の気分で変えてみるのも、毎日足刺激を続けるモチベーションになりますね。

ななせさん：「あとは、イボイボがついたボールをころころと踏んでいました。朝に時間の余裕があるときは、仕事前にも３分くらい足刺激をすることもありました」

３週間、足刺激を続けてみて足裏の感覚などに変化はありましたか？

KTさん：「当初はどのくらい力を入れたらいいのかわからず、刺激が強すぎて『血管つぶれない？　大丈夫？！』と恐る恐る続けていました。日が経つにつれ、力の入れ具合のコツがつかめてきました！　特に痛かったのは腎臓と子宮のゾーンです。ところがゴリゴリした手ごたえがクセになり、最後の１週間は、イタ気持ちいい感覚でした」

自分で行う足刺激は、最初のうちは力加減が難しいかもしれません。痛みが強すぎるようであれば無理をせず、イタ気持ちいいと感じる強さから始めてみましょう！　慣れてくるにつれ、だんだんと力が入れやすくなりしっかりとした刺激ができるようになりますよ。

足刺激をきっかけに足の角質や指のケアもスタート

ななせさんは足刺激を始めたことをきっかけに、足を健やかにする２つのケアをスタートしたそうです。どのようなケアでしょうか？

ななせさん：「ひとつ目は、足の角質ケアです。毎日足の裏を見るようになったので、足をツルツルにしたいという欲が出てきたのです。足用石けんを使って洗い、入念にフットケアをするようになりました。２つ目は『足指元気くん』というアイテムを使って、指をグイっと広げるケアです。これがとにかく気持ちがいい！　すき間時間にながらでできて、疲れが吹っ飛ぶ感じでした」

毎日の足刺激に、足をいたわるケアをプラスしたことで、現在の足はとてもいい状態なのではないでしょうか。

ななせさん：「足の裏はふっくらして、しわが減ったような気がします。また、左くるぶしの下が黒ずんでいたのですが、色がとてもきれいになりました！」

ほかにも生活面など工夫したことはありますか？

ななせさん：「腎臓・胃・腸が疲れていることがわかったので、お酒を飲む回数を減らしました。あとは、少しかためのスポンジボールをホームセンターで買ってきて、ボールでお腹の周りをぐりぐりとマッサージするようにしました」

足刺激だけでなく、体の調子を整える工夫もとり入れた結果、足相はどのように変化しているでしょうか？

血流が増えて巡りのいい足に。曲がった小指にも変化が

ななせさんの現在の足相をきよみ先生にチェックしてもらいましょう。

きよみ先生：「むくみが解消したのは、血流がよくなったからですね！足相からみても巡りがよくなり血液やリンパ液の流れがよくなっていることがわかります」

足刺激前と３週間後の足の内側面を比べると、血管が太く目立つようになって、以前より巡りがよくなったことがわかります。

●足刺激前（Before）と３週間後（After）

また、ななせさんは小指が曲がっていたので、子宮のトラブルが心配されていました。３週間後の小指の状態をチェックすると、以前よりまっすぐのびたように見えます。

●足刺激前（Before）と３週間後（After）

このまま足刺激を続けていけば、小指がまっすぐに伸びる日が来そうですね！子宮のトラブルが気になる人や、これからの不調を予防したい人は、小指をもんだりストレッチしたりして、まっすぐに伸ばしてあげましょう。

最後にななせさんに、３週間のモニター生活を体験した感想をお聞きします。

ななせさん：「腎臓が疲れていると指摘されましたが、腎臓のゾーンをしっかり刺激することで、むくみが改善されたのがうれしかったです。内臓は直接ケアができないので、足裏を刺激するだけでケアできるというのがラクだし手軽ですね。指圧棒で足刺激をしていると、子どもがおもしろがってパパの足裏を指圧棒で押し始めたりして、家族で盛り上がりました！　家族で自然と健康にとり組めて、いいことづくめでした。仕事で疲れて今日はいいか、となりそうな日もありましたが、ベッドの上でも椅子に座ってでもどこでもできるので、継続することができました。引き続き足刺激をして体の変化を見ていきたいと思います！」

足刺激をきっかけに、健康への関心が高くなっただけでなく、ご家族での楽しいコミュニケーションも増えたようでうれしいですね！　気になる内臓のゾーンだけでも今日から足刺激してみませんか？

さて５年間にわたりお届けしてきた鈴木きよみ先生のこの連載も、今回でいったん終了となります。たくさんのみなさんに読んでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。最後に先生よりメッセージをいただきました。

「2018年９月に『足ウェルネス』というメソッドを作りました。まだ足ウェルネスが歩き始めて間もないときに、FYTTEでの連載企画をいただき、気がつけば約80名のモニター様の足を拝見していました。足相にはひとりひとりの人生、個性が表れます。施術を終えられたモニター様が、アドバイスに従って自宅でのセルフケアを３週間実践し、改善の報告を毎回いただけた体験には言葉を超えた感動がありました。

連載は累計160本を超え、記事が出るたびに非常に多くの方々にお読みいただいたと編集部からうかがっております。まさしく、読者のみなさんに育てていただいた足ウェルネスでした。連載の合間に行われたFYTTEのオンラインコミュニティでの配信や書籍の出版を通して、みなさんとご縁がつながったことにも感謝しています。

『足をみる』
『足を刺激する』
このシンプルな習慣がいつものみなさんの風景になっていく、そんな『足相文化』が、日本に、世界に根ざしていくことを願っています。みなさん、ご自分の足をどうぞ慈しんでください。そして足にトラブルがあったときは、この連載や書籍を読み直していただけるとうれしいです。またどこかの機会でお会いしましょう」

取材・文／牧内夕子

鈴木きよみ先生の足相学メソッドをまとめた書籍の第２弾、『歩ける寿命を100歳までのばすなら足裏が９割』が刊行されました！

足裏から体も心も健康になることを目指す“足ウェルネス”という考え方を発信し続けている鈴木きよみ先生。先生の考える「健康」の究極たるところが、100歳まで、いや100歳を超えても、とにかく人生最期まで元気に自分らしく生きること。それはつまり”歩ける寿命“をのばすことなのです。

この本には、いくつになっても足裏をケアして、しっかり歩ける足をつくるためのメソッドがつめこまれています。シニア向けの本ではありますが、シニア世代ではなくても、足裏の大切さが改めて感じられ、同時に、足裏のケアを実践できる内容となっています。

３年前に鈴木きよみ先生の足相学のメソッドをまとめ、現在も大好評発売中の『すべての不調は足裏をみればわかる！』と同様、初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ１冊です。ご自身や大切な人の体調管理を足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。

●『歩ける寿命を100歳までのばすなら足裏が９割』

●『すべての不調は足裏をみればわかる！』