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忙しくてがん検診に行けない…AIヘルスケア時代に知っておきたい「自宅でできるがんリスク検査」とは【前編】

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忙しくてがん検診に行けない…AIヘルスケア時代に知っておきたい「自宅でできるがんリスク検査」とは【前編】

仕事に家事、子育て、介護…忙しい毎日を送る中で、「健康診断は受けても、がん検診まではなかなか行けない」という人も多いのではないでしょうか。実際に、乳がんなど女性に多いがんは30〜50代の現役世代に多い一方で、この世代は検診を受ける機会を逃しやすいことが課題となっています。そんな中、今注目されているのが、自宅で採尿するだけで受けられる新しいがんリスクチェックです。今回は、「治療から予防へ」をテーマに開催された勉強会を取材。AIを活用した最新のがんリスク検査技術や、忙しい現代人だからこそ知っておきたい予防医療の考え方について話を聞きました。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

「治療」から「予防」へ。いま医療が変わり始めている 

今回の勉強会では、広尾レディース院長の宗田聡先生と、クライフCOO・薬学博士の水沼未雅さんに話を聞きました。 

宗田先生は、「日本の医療制度は世界でも非常に優れている」と話します。 

コロナ禍には、イギリスやアメリカに住む日本人から、「がんが疑われても専門医の予約が半年待ち」という相談が多く寄せられたそうです。一方、日本では比較的早く受診や治療が受けられる環境があります。 

しかし、その背景には増え続ける医療費という課題もあります。そのため国も現在は、「病気になってから治療する」のではなく、「病気を予防する」「セルフメディケーションをとり入れる」という方向へ舵を切り始めているのです。 

「これからは自分の健康を自分で守る意識が、ますます重要になる」(宗田先生) 

AIヘルスケアは診断ではなく、健康管理を支える存在に 

最近ではChatGPTをはじめとした生成AIに症状を相談する人も増えています。 

宗田先生は、「医師の説明よりAIを信じてしまうケースも出始めている」と注意を促しながらも、一方でAIは医療を支える技術として欠かせない存在になっていると説明しました。 

今回紹介された「マイシグナル」も、そのひとつです。AIで尿中のマイクロRNAを解析することで、健康状態をチェックする技術となります 

忙しくて病院へ行く時間がとりにくい人でも、自宅で受検できるという利便性は、AIヘルスケアならではのメリットといえそうです。 

現役世代ほど、がん検診を受けにくい現実 

宗田先生によると、乳がんや子宮体がんなど、女性に多いがんは30〜50代の現役世代に多く見られます。しかし、その年代は仕事、子育て、介護などライフイベントが重なる時期でもあります。 

「人間ドックへ行く1日があるなら、子どもの行事に参加したい」そんな思いから、自分の健康をあと回しにする女性は少なくありません。 

また、非正規雇用や中小企業勤務など、会社の検診制度を利用しにくい環境も、検診率を下げる一因になっているそうです。 

早期発見は命だけではなく、時間も守る 

がんが早い段階で見つかれば、比較的短期間の治療で済む可能性があり、体への負担も抑えられます。一方、ステージが進むほど治療費は高額になり、入院や通院期間も長くなります。 

早期発見の価値は生存率だけではありません。未来の時間を守ることも、早期発見の大きなメリットです」(水沼さん) 

早期なら手術だけで済むケースでも、進行すると抗がん剤など全身治療が必要になる場合があり、生活の質(QOL)にも大きく影響するのです。 

医療費だけでなく、「これから過ごす時間を守る」という意味でも、早期発見の重要性が紹介されていました。 

AIで尿中マイクロRNAを解析する「マイシグナル」 

こうした背景から紹介されたのが、自宅で採尿するだけで受検できる尿検査「マイシグナル」です。尿中に含まれるマイクロRNAをAIで解析し、がんリスクを調べる仕組みで、特に早期発見が難しいとされるすい臓がんについても研究が進められています。 

会場では、自覚症状がなかった北海道在住の60代女性が、この検査をきっかけに医療機関を受診し、4mmのステージ0肺がんを発見。手術後は元気に生活している事例も紹介されました。 

なお、子宮頸がんは検査対象には含まれていません。 これはHPVワクチンの普及によって海外では撲滅を目指す動きが進んでおり、日本でも「検査で見つけるより、ワクチンで予防する」という考え方が広がっているためだそうです。 

自治体や企業でも導入が進む理由 

マイシグナルは個人向けだけでなく、岡山県や島根県美郷町など自治体で導入が進んでいます。検診率が低い層への「最初の一歩」として活用されているほか、企業の福利厚生として採用する動きもあるそうです。 

毎月のネイルやまつエクなど美容への投資と比べても、年に一度、自分の命を守るための投資として考えてほしい」(宗田先生) 

なお、女性は生理中や血尿がある場合は正確な判定が難しいため、生理期間を避けて受検することが推奨されています。 

では実際に、「マイシグナル」はどのように受検するのでしょうか。後編では、編集部が実際に検査キットを試し、申し込みから採尿、検査結果が届くまでの流れや、結果の見方、実際に使って感じたことを詳しくレポートします。 

文/FYTTE編集部

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