疲労回復、健康維持に「ウコン」の栄養ドリンク

夏バテで元気が出ないとき、栄養ドリンクを飲む人は多いでしょう。ですが、栄養ドリンクには、さまざまなビタミン類やアミノ酸、漢方薬で使われる生薬やそのエキスなどが含まれます。栄養ドリンクを飲む目的は、疲労回復や健康維持が大半です。ただし、栄養ドリンクには食品添加物なども含まれていることも多く、食品添加物の中にはグルテンが混入していることもあります。

実際、海外のサプリメントやプロテインなどには「グルテンフリー(Gluten Free)」とパッケージに表記されているものも多いです。そこで、この暑さを乗り切るためにスーパーフードのひとつ、ターメリックを使った栄養ドリンクを自分でつくってみてはどうでしょうか。

ターメリックとは、ウコンのことです。
ターメリックは紀元前から栽培されていたといわれる歴史のある食べものです。漢方の生薬はもちろん、アユールヴェーダでも共通して使われているスパイスです。ターメリックはお酒を飲む前でも後でも、飲めば二日酔い予防になることはよく知られています。この作用のほかにも、疲労回復、消化吸収促進、滋養強壮、むくみ改善、抗炎症作用やアンチエイジングなど、たくさんの効果が期待できます。

これからますます暑くなり紫外線が気になる時期ですが、ターメリックには抗酸化作用と抗炎症作用が強く、シミやたるみなどを防ぎ、紫外線による肌トラブルにも効果があるとされています。紫外線をたくさん浴びてしまったときのシミ予防にもよいでしょう。

ここ最近は腸内環境が注目されていますが、ターメリックには腸内環境を整えるという働きもあります。ターメリックに含まれる“クルクミン”はポリフェノールの一種であり、抗酸化作用があります。クルクミンには胆汁の分泌を促し、肝機能をサポートする働きがあります。暑くなると、どうしても冷たいものを飲んだり、食べたりする機会が増えますが、冷たいものをとりすぎると胃腸の血行が悪くなり、消化機能が落ちてしまうと言われています。胃腸は免疫力と深い関係があり、体全体の調子を司る大事な器官です。

ターメリックは肌にも脳にも体機能にも、疲労回復と若返りによい栄養ドリンクです。
健康な心身を築くうえでも、食事から上手にターメリックを適量に摂取して、これからの夏を健康に乗り越えてください。

＜ターメリックミルク（１人分　調理時間約10分）＞
1.鍋にココナッツミルク150ml（牛乳、豆乳、ライスミルク、アーモンドミルクなどでも可？）を入れ、弱めの中火でゆっくりと沸騰させる
2.鍋を火から下ろし、ターメリック小さじ１杯と、すりおろしたしょうが大１かけ、シナモンパウダー少々を入れたら、かき混ぜながらひと煮立ちさせる
3.お好みでメイプルシロップやはちみつを少々加えて混ぜる
4.火を止め、フタをして３〜５分蒸らしてからカップに注ぐ