次から次へと新しいスーパーフードが登場するなかで、着々と身近な存在へと浸透してきたのが「チアシード」。ですが、せっかくとろうとしているチアシードの栄養を、十分にとれていない「もったいない食べ方」があるようなのです。「私のクリニック目白」 院長 平田雅子先生に、より効果的にチアシードの栄養をとるためのポイントを教えていただきました。
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60兆個の細胞膜をつくるオメガ3
チアシードには美と健康に有効とされる必須脂肪酸のオメガ3系オイルや食物繊維が豊富に含まれていることが広く知られてきていますが、油が体の中でどんな働きをしているのかと聞かれると、ピンとこない人も多いはず。
「油は細胞の材料として、全身に影響を与えます。油は全身の60兆個ものあらゆる細胞の細胞膜をつくっているのです。細胞膜の材料として油を考える場合には、“油の質”が特に重要です」(平田雅子先生)
さらに、オメガ3系オイルは肌のアンチエイジング効果、全身の血行促進、代謝アップによりやせやすい体を作る効果が期待されています。
チアシードの栄養を効率よく吸収するには、きちんとかむべし!
チアシードは、水分を含むとぷるぷるっとした食感になるため、ドリンクに入れてそのまま飲むようにとり入れることもできますよね。しかし、チアシードの栄養を効率的に吸収するためには、しっかりとかんで食べることが大切なのだそう!
「人間は種を消化できません。ですからチアシードを飲み込むと、吸収効率が悪くなります。さらにオメガ3は酸化しやすいものです。だからかんで食べれば、フレッシュなオメガ3を効率よく摂取することができます。かんで食べることでチアシードの殻が破れるので、粒の中の栄養素をしっかりと吸収できます。つまり、チアシードの食べ方としては、“かんで食べたほうがより効果がある”と言えます」(平田雅子先生)
せっかくとり入れているスーパーフードですから、効果の出にくい食べ方を続けていたらもったいないですよね。チアシードを食べるときには、20~30回ほどかむことを意識してみましょう!
栄養バランスにすぐれたチアシード。とはいえ、1日にたくさんとればいいわけではありません! 1日スプーン1杯程度の量を守ってください。チアシードに含まれる食物繊維は、とりすぎると逆に便秘になったり下痢になる恐れもあるとのこと。また、オメガ3も油の一種。とりすぎるとエネルギー過多になってしまいますから摂取量には気をつけましょう。
監修/平田雅子先生 文/FYTTE編集部