■冷えには「しょうが」より「乾姜」！ 体の中からしっかり温める方法とは？

体を内側から温めるには、できるだけ温かい食べもの・飲みものをとり入れるのがひとつの方法です。にんじん、大根、れんこんなどの根菜やしょうがは体を温める効果のある食材としてよく知られていますが、じつはしょうがのとり入れ方には注意が必要。

佐々木さんによると、しょうがには発汗を促して体を冷やす効果があるため、風邪を引いたときなどの発汗療法には向いているものの、体を温める目的で摂取するには、湯通ししてしょうがを乾燥させた乾姜（かんきょう）、いわゆる「蒸ししょうが」を摂取することが適しているのだとか。しょうがは蒸して熱を加えることによって、体を温める効果がアップするため、粉末タイプの蒸ししょうがをみそ汁や紅茶に溶かしたり、チューブ状のおろししょうがを使う感覚で、お料理に加えるのもおすすめです、と佐々木さん。蒸ししょうがはコロリエ薬局で購入できるのはもちろんのこと、最近はヘルシー志向のスーパーなどでも手に入るそうです。
また、比較的暑い地域で育ったものには体を冷やす効果、寒い地域で育ったものには体を温める効果のあるものが多いそうなので、食材を選ぶ際には意識してみるとよさそう。

■ストレスケアにも有効！ 効果的な入浴のポイント

冷えを防ぎ、体を温めるためのアウターケアとして欠かせないのが入浴。忙しかったり疲れていると、ついシャワーで済ませてしまいがちですが、ゆっくり湯船につかることで、体をじっくりと温めることができます。ただし、体を温めたいからといって、お湯の温度が高すぎるのはNG。交感神経が高まってリラックスできず、睡眠の妨げになってしまいます。佐々木さんによると、おすすめの温度は39℃くらいの、ややぬるめの湯。生薬入りの浴剤などを使用することで、ぬるめの温度でもじっくりと体を温めることができます。また、香りのよいものは滞った気の巡りをよくする働きもあり、ストレスケアにもひと役買ってくれるといいます。
また、外からの冷え対策には、手首、足首、首、お腹のくびれている部分を冷やさないことが重要。くびれている部分は、血管が露出しやすく冷えやすいため、意識的に温めることが必要なのだそうです。

体が冷えていると、何ひとついいことがないと言っても過言ではありません。佐々木さんも、ふだんから長めの厚手ソックスで足もとを冷やさないようにしたり、寝る前にはストレッチをしたり、お腹を冷やさないよう腹巻きをしたり、温かい飲みものを少しずつ口にするなどの冷え対策をしているそう。
ちなみに、いくら温かいものでもあまりガブガブ飲み過ぎると、排出しきれない水分が体にたまって悪さをすることもあるそう。何をとり入れるかだけでなく、そのとり入れ方にも意識を向け、ポイントをおさえた効率的な冷え対策で、まだまだ続く寒い季節を乗り越えたいですね。

【コロリエ薬局】
■住所
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前６-12-26-１F
■営業時間
10:00〜19:00
■定休日
月曜日・火曜日
■アクセス
副都心線・千代田線　明治神宮前駅 ７番出口２分
JR山手線　原宿駅表参道口６分
銀座線・半蔵門線　表参道駅A１出口10分
■HP
https://www.colorier.info/
■近日開催予定のワークショップ
・2月15日10:00-12:00 乳酸菌でつくる香味オイルワークショップ
・2月19日10:00-11:00 女性のための漢方の基本セミナー

文／野田美香