美容に関するテクニックから、ときには人生について、全方向に経験豊かなアラフィフがズバズバ斬りつつも、親身にじっくりお答えする美容研究家・岡江美希さんの「お悩み相談室」。今回は「同じお手入れでも差が出るのはなぜ?」という問いにお答えいただきました。
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【お悩み】同じお手入れをしているのに差が出てしまうのはなぜ?
まったく同じ化粧品を使って同じようにお手入れをしているのに、どうしてあの人と自分の肌では、こんなに差が出てしまうのでしょうか?
【岡江アドバイス!】
なるほど。お料理の世界でも、同じようなことってあると思います。
教えてもらったレシピを忠実に作っているのに、まるで違うものになってしまうという。同じ材料を使って、同じ分量で作っているのに! なぜ!
それはきっと「雑」なのが原因かもしれません。
スキンケアも、それと同じ。
そういう人は多くの場合、生活も雑な傾向があると思います。
私の周りにも、いるんですよ~。センスがいいコーディネイトなのにボトムが毛玉だらけ。かわいい靴を履いているのに、かかとの革がめくれてる。流行りのベルトをつけているのに、ゴムが伸びている。はげたネイルをそのままにするくらいなら、塗っていないほうがマシでしょ~! そんな感じです。
そんな人が「同じお手入れ」と主張しても、使っているアイテムが同じだけで化粧水のつけ方やクレンジングの仕方が同じだとは思えません。幸い今は、おうちにこもるべきとき。お手入れの効果が出ない‼ とお困りでしたら、今までの使い方は雑だったのでは? とやり方を見直し、ひとつひとつていねいにじっくり使う方法を試してみてください。
もちろん原因はそこだけではありません。生活の中で「スマホ」をどう使うかなども、肌づくりに関わります。スマホの光源であるブルーライトは第3の紫外線とも言われ、肌に影響を及ぼすと言われています。PCも同様ですが、ポイントは画面の大きさ。あの小さな画面をのぞき込んでメールや動画、SNS、いろいろな作業をしていると本当~に目が疲れます。のぞき込むような姿勢でいると肩こりもひどくなりますし。さらに、ブルーライトは睡眠にも影響を及ぼします。そういったことが蓄積されて、肌にもダメージが現れてきます。
だから私は、スマホではなくアイパッド派なのです。アイパッドなら、画面が大きく、目が疲れにくいのです。本なんか、文庫本を読むことと比べたら、アイパッドのほうがラクなくらいよね(文字を拡大もできますしね!)。そして、そのアイパッドすらあまり見ないようにしているんです。お酒を飲むときなんかは、一切見ませんし。そんなことの小さな積み重ねも、肌に現れるはずです。
「同じお手入れ」をしていても、ライフスタイルや食べているもの、肌質も人それぞれです。スキンケアの効果に不満を感じているならば、おこもり生活をしている間、それらをぜひじっくりと見直してみてくださいね。
取材・文/木下 頼子