「ジューサー・ダイエット」は、果物や野菜、グラノーラなどを、ヨーグルトや低脂肪牛乳、豆乳などと合わせてミキサーにかけて「スムージー状態」にしたドリンクを１日４回飲むというものです。

作り方はとてもカンタン！　果物や野菜にヨーグルトや豆乳、豆腐などを加えて、単にミキサーで攪拌（かくはん）するだけ。ただし、各材料の分量を自分で計って、カロリー計算をする必要があるため、そこは少々手間かもしれません。

オランダ人はグルメな人が多く、味に強いこだわりがある印象があります。それはたとえダイエットであっても、「おいしくない！」「長続きしなさそう…」というものはとり入れたがりません。そこでオランダ人に教えてもらったイチオシの、ダイエットにも最適なスムージーをいくつかご紹介したいと思います。

①　ベースを以下の３つからひとつ選びます。
●ココナッツ・ミルク
●スキム・ミルク
●100％果汁ジュース
※各200ml（コップ１杯程度）使用

②　以下の３カテゴリ内からひとつを選んで加えます。
●ベリー類（イチゴ、フランボワーズ、ブルーベリーなど）…各２～３個
●バナナ…半分くらい
●トロピカル・フルーツ（マンゴ、パイナップルなど）…大きさにもよりますが、マンゴなら半分、パイナップルなら３～４切れが目安

③　以下から野菜を１種類選んで加えます。
●キャベツ、サラダ菜、白菜…各２～３枚
●セロリ…10cm程度

④　さらに、風味が出るように次の３つの中からひとつ加えます。
●ピーナッツバター…大さじすりきり１杯分くらい
●ココナッツの果肉（ほぐしたもの）…小さじ１杯
●チア・シード…お好みで

⑤　①～④の材料をミキサーに入れて攪拌します。

⑥　最後に、下記３種類からひとつ選んで、包丁でざく切りにしたり、麺棒でたたいて砕いたりしたものを加えます。
●カシューナッツ…５～６個
●ピーナッツ…10個程度
●ピーカンナッツ…２～３個
※すべて無塩

もともと、ダイエットを成功させる秘訣は“咀嚼（かむこと）”にあるそうです。人間は味覚のみならず、歯ざわりでも「味わえる」のだとか。そのため、噛まずに飲むだけのダイエットを続けていると飽きてしまう可能性もあるそうです。
そこに、砕いたナッツを入れることで、“咀嚼”が必要になり、満足感がアップします。

この「ジューサー・ダイエット」で気になるのは、果物に含まれている糖分。たとえばオレンジ４個をミキサーに入れてジュースにすれば飲み干せるという人も多いと思いますが、いざオレンジを４個一気に食べられるという人はあまりいないと思います。つまり、スムージーのように多くの果物や野菜をとりやすくすると、いろいろな栄養素を多く摂取できるぶん、当然糖分も多く摂取することになります。そのため、カロリーや糖質を考えながら材料を選ぶことが大切です。
であれば、カロリーが低い野菜を使えばいいと思われるでしょうが、先にもお話した通り、オランダ人は少しでも「おいしくない」と思うと長続きしません（笑）。ダイエットの強い味方であると頭ではわかっているものの、青臭さなどがニガテであまり好きにはなれないという人もいると思います。しかし、比較的風味が強い果物や、香り高いピーナッツバターやココナッツを加えることで、ぐっと飲みやすくなるのです。
味にこだわりの強いオランダ人の多くが、「これなら続けられる！」と思ってとり入れているスムージー、とくに野菜がニガテな人はぜひ試してみてくださいね！

写真・文／稲葉かおる