マイボトル、マイバッグ、洗剤の代わりに石鹸を使用。環境について考えているようでいながら、自分の行動に矛盾を覚えることがよくあります。たとえば洗面所の詰まり。ふだんは界面活性剤などができるだけ入っていないクレンザーで掃除をするのですが、どうしても詰まりやすく、流れが悪くなるときがあります。そんなときは、強そうな洗剤を一気に流し、詰まりを解決、とか。

この矛盾をなんとかせねばと重い腰を上げたきっかけは、残念ながら、“地球環境問題”ではなく、飼い始めた猫でした。排水口のつまりを防止するための洗剤は、排水口に入れてから何分か放置しておくものが多いですよね。放置している間に、猫が洗面台に上って水をなめたら大変なことに…。しかも私は忘れっぽいので長時間放置することもしばしば。

そこで試してみることにしたのが「ほっといて」シリーズでした。この洗浄剤は、自然界の微生物BN菌と純植物石鹸成分が、排水管などの汚れと悪臭を解消してくれるそう。お菓子のイメージが強い明治の、環境浄化バイオ製剤のひとつなのですが、公式のサイトによると、枯草菌（納豆菌の仲間）であるBN菌は、ボトルの中では休眠状態にあり、排水管などに流し入れると、ヌメリなどを栄養源にして６時間から１日かけて、休眠状態から覚め、活性化するのだそうです。そうして、油脂を分解してくれるらしいです。おもしろい！

私が使っているのは、流し台用、お風呂場用の「ほっといて」、洗濯槽用の「ダカラ～ほっといて」です。

流し台用とお風呂場用は、水でぬらしたスポンジに１～２秒、液体を押し出して使います。泡立ちがよく、その点ではふつうの洗浄剤と変わりません。ただ、においがちょっと独特です。個人的には、温泉などに置いてある、ミネラル成分を配合した皮脂をポロポロと落とすタイプのクリアジェルに似ているなと感じました（伝わるでしょうか…）。

洗面台も流し台用を使っています。洗面台は、泥やクレンジングした化粧品、水アカなどで、けっこう汚れています。それを「ほっといて」で一度にスカッと解決、という感じにはいきません。とくにはじめのうちは、クレンザーと併用することが多かったです。

洗濯槽用の「ダカラ～ほっといて」は、洗濯機を回すときに決められた量を入れるだけ。こちらもはじめは、効果がわかりませんでした。

さて、現在、使って半年くらいになります。洗面台の流れが悪くて気になることが、本当になくなりました。また、台所の流しは、お皿の油を拭き取るなどの工夫はしているものの、排水口の掃除がかなりラクになりましたし、洗濯槽の掃除も、あえて行わなくても、洗濯物に黒いゴミがついてくることがなくなったと感じます。

お風呂場のカビは防止できないので、対策はしていますが、洗濯槽の掃除、流しと洗面台のつまり解消については、「ほっといて」で掃除をすると、“ほっといて”も解決してくれるのがありがたいです！

即効性ばかりを追い求める時代でもないのかな、と感じます。劇的な変化はないけれど、気がついたらよくなっていた、体にとり入れる食べものも、暮らしで使うアイテムも、そういう方向に進みそうなものを、少しずつ選択していけば、地球環境も改善されていくのではないかなと、今はそう考えています。（編集まりりん）