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カフェ文化の本場ミラノに上陸したスターバックス、現場の反応は?

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スターバックスイタリア店

自国の食文化に絶大なる自信と誇りを持つイタリア人。そのせいかこれまでイタリアでは国際的チェーンフード店は比較的受け入れられにくい状態でした。が、9月についに世界で最も有名なカフェチェーンのひとつスターバックスが上陸。本格的カフェ文化の根づくイタリアで、スターバックスがどう受け入れられるかはオープン前から注目されていましたが、開店当時は入店のために2時間待ちとも言われる長い行列ができるほどの人気を博し、現在も絶好調の様子です。

Contents 目次

ミラノ第一号店の大成功、その秘密は?

スターバックス・リザーブ・ロースタリーの店内

そもそもスターバックスがイタリアのバールからヒントを得ているというのはよく知られた話です。ゆえにイタリア人の心を逆なでしないマーケット調査がしっかりなされたようで、ミラノ第一号店になったのは「スターバックス・リザーブ・ロースタリ―」という、特別な豆を中心に店内焙煎を行う高級カテゴリーのヨーロッパ初(世界ではシアトル、上海に続く第3番目)の店。

液体窒素でつくるアフォガード

インテリアは20世紀初期に建てられた旧郵便局の雰囲気を生かし、大理石や銅を使った荘厳な造りで、店の真ん中に鎮座した自慢の巨大な焙煎機は一見の価値あり。これによって、プレミアムローストを始めとしたさまざまなコーヒーが楽しめます。またミラノの有名ベーカリーによるパン、ピッツァやスイーツが並んでいたり、液体窒素によってマイルドに作られたジェラートが「アフォガート・ステーション」というコーナーで提供されるなどイタリアらしさが満載。さらに「アリヴィアーモ・バー」という100種以上の本格的カクテルを揃えたバースペースも。インテリアにも味にもうるさいイタリア人の心をつかんだのは、こんなファストフード臭のない高級感や手作り感にありそうです。

スタバイタリア店のビザ釜

高い? まずい? フラッペチーノがない?

スタバイタリア店のおしゃれな店内

とはいえ、一部では“イタリアの本物のコーヒーではない”とか“コーヒー一杯が高すぎる”と言う声もあった様子。一般的なエスプレッソの価格が立ち飲みなら1€程度のところ同店では1.8€、カプチーノは一般的に1.5~2€のところ同店では4.5€~というのはたしかに少々お高めではあります。一方、国外ですでにスターバックスを体験済みのイタリア人には、普通のスターバックスを期待する声も。特にフラッペチーノがメニューにないのを嘆く人は意外に多かった様子です。でもご心配なく。通常のスターバックスも近々、ミラノに4軒オープン予定だとのことです。

取材・文/田中美貴、ホリ・コミュニケーション
写真協力/https://www.starbucksreserve.com/it-it/locations/milano

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