10通りの使い方、全身くまなくマッサージ！

本島 彩帆里さん考案の“しぼり棒”はその名の通り脂肪をしぼり出すマッサージアイテム。全長30センチ弱、Y字型で、片面にはボツボツの突起がついています。
ボツボツの突起は普通に腕などをさすると気持ちいいくらいですが、冷えや滞りがあると思われる部位ではかなり痛気持ちいい感じになっていきます。
このしぼり棒の使い方は何と10通りもあり、足や太ももはもちろん、頭や背中、ツボ押しまで、くまなく全身マッサージが可能。
肌にマッサージオイルをつけた後に用います。どの面でマッサージしても肌あたりが柔らかで、大きなカッサのようなイメージです。

大きな面のマッサージがラク！

普通のマッサージグッズと比べると大きいですが、この大きさがちょうど良い感じ。マッサージする時にお肉がつかみにくい太ももの裏や背中など大きな面も、しぼり棒を使えばしっかりお肉にアプローチすることができるんです。

大きな面へのアプローチはしぼり棒の両端を持って、部位に沿ってグッと持ち上げていく使い方です。
ふくらはぎの裏を流すと、ひざ下の疲れやむくみが解消されて、体が温かくなり巡りが良くなる感触でした。

そして太ももも同様にお肉にアプローチ！　特に脚の付け根に近い太ももの側面部分は、マッサージしにくく、セルライトや冷えがあったのか、はじめは弱い力でも若干「イタタ…」という感じでしたが、数日経つとなくなり、その部分もスッキリしたようでした。
しぼり棒のおかげで、オイルが肌になじみやすく、肌もピカピカになり二重にうれしい気分に。

狙ったところにピンポイントの圧がかけられる

しぼり棒には先端部が３つありますが、この部分を使ってツボ押しのように圧をかけたり、ピンポイントでほぐすこともできます。
特にY字の長い方の先端は少し膨らんだ設計となっていて、まるで第２関節で圧を加えているかのように狙ったところをグリグリとほぐすことができます。
この部分はたとえば、皮膚が硬い足の親指の付け根をグリグリとしたり、肩こりのある人は首や肩、肩甲骨の周辺をほぐすのにもぴったり。
肩甲骨の内側をなぞるように下から上に引き上げるように使うと、気づかなかった凝りまでもが取れていくようです。
指で指圧するのは手が疲れるものですが、しぼり棒だと全然疲れません。

Y字部分で挟んで流す

足首の裏側や脛の骨のわきなど、このY字になっている部分で挟めるので、一気に流すことができます。ローラーのマッサージグッズが効きそうなところはこのY字部分が重宝します。
特にふくらはぎの裏側、足首の上あたりを挟んで流すようにすると、お肉を挟んで揉み上げることができ、疲れや老廃物もすっと解消。数日間続けると、見た目にわかるほど足首周りがスッキリとします。

ちょうどマッサージ週間だったこともあり、使い始めてから、気に入って毎日のように使っています。手が疲れないので１時間くらいはマッサージを続けられます。
くまなくマッサージできるので、どこに疲れや滞りがあるのかが実感できますしね。
しぼり棒だけのセルフマッサージでも、手技のエステを受けた後のように全身の巡りの良さを感じました。寝る前に行えば冷えを防いで、眠りの質も高まりそう。
ムックでは毎日のケア用に15分くらいで全身マッサージできる効率的な方法も紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね。

参考書籍（写真も書籍より引用）
本島 彩帆里著『「もんでヤセない身体はない」式 しぼり棒 1本で脂肪の攻め方10通り! (角川SSCムック)』

文・写真／庄司真紀
写真提供／KADOKAWA