オンライン診療にはどんなメリットがあるの？

コロナ禍を経て、広く知られるようになったオンライン診療。特に自由診療の分野は伸長傾向にあるといいます。

「オンライン診療自体は、コロナ以前と比べて10％〜15％増えているものの、海外と比較すると実際の利用者はまだまだ少ないのが現状です。ただ、私たちの美肌治療サービスのような自由診療では伸びが見られます。時間的な制約が少ないことや、住む地域に寄らず、地方にいても都内と同じ治療が受けられるといったところに大きなメリットを感じていただけているようです」（赤坂さん）

同社が以前に美容皮膚科をプロデュースしていた際に、顧客から「通いたくてもなかなか通えない」という声が多く寄せられていたそう。それがオンライン診療へ舵を切るきっかけに。
オンライン診療は患者側の心理的なハードルを下げてくれる効果もあります。

「たとえば10〜20代の方ですとニキビ治療のご相談が多いのですが、ニキビがある状態で外へ出たくないという気持ちにも寄り添えるのがオンライン診療のよさ。また対面の診療では通院の時間もお金もかけているのに、“こんなことを先生に聞いてもいいのだろうか”とどこか医師に対して遠慮してしまうことがありますよね。処方薬とスキンケアの相性を聞き忘れても、わざわざ電話で確認するのが面倒で再診のときに、となってしまうのでは治療は続かないと思います。チャットなどのオンラインツールを用いた診療は気になったところを臆せず、タイミングも気にせずに質問できて、返信もスムーズ。それが高い満足度につながっていると考えています」

「ANS.（アンス）」の５つの治療プログラム

「ANS.（アンス）」の治療プログラムは、シミ・肝斑、ニキビ、エイジングケア、毛穴、美肌の５つ。

「圧倒的に多いのがシミや肝斑に対するお悩みで、20代から上は70代の方まで全年齢を通して多くいらっしゃいます。特に肝斑の治療では内服薬が効果的ということが知られていますので、治療を希望される方は多いです。10〜20代ではニキビも多く、シミとニキビが半数を占めています。ニキビは保険診療では限られたお薬だけとなるところ、自由診療ですと外用と内服からのアプローチやまたニキビ痕への治療も可能です。こうしたプログラムは患者側が選ぶのではなく、問診の内容から医師がプログラムを設定する流れとなっています」

３か月を１クールとし、４か月目に何らかの改善を感じられるよう、初診の方には３か月続けることを推奨しています。
問診のあとは診療・処方を行い、決済を経て終了。ここまでスマホひとつで完結します。その後、処方薬が自宅に届き、治療を開始する流れに。

「混み合うのは午後７時ごろの夜間帯ですが、それでも30分もかからず診療を受けることができます。私たちはお薬をできるだけ早くお送りするということを大切にしています」

診療だけでは終わらない。継続することが美肌治療の近道

「ANS.（アンス）」のプログラムは毎月お届けする定期便となっていて、継続的に美肌治療を進めていくもの。一度診察を受けて終わりではなく、『HADAログ』や『HADA相談室』といったフォローアップも整えられています。

「ブログのように肌状態をアップロードできる『HADAログ』は、必要な際は医師やスキンケアアドバイザーが確認できるプライベートなページで、定期的に写真を残しておくことでニキビやシミの状態をご自身で確認できるようになっています。また『HADA相談室』では、医師から直接指導を受けたスキンアドバイザーが常駐し、お薬やプログラム、スキンケアについて気軽にご連絡いただけるチャットサービスとなっています」

多くのチャットサービスはAIが主流ですが、「ANS.（アンス）」では、スキンアドバイザーが直接対応に当たっています。

「『HADA相談室』のスキンアドバイザーは美容カウンセラーのような立ち位置で、より身近なことを聞きやすいと好評を得ています。チャットでいかに迅速にニーズに呼応するかというタイパを意識しつつ、人ならではの温かみを感じられる雰囲気も重視しています。ユーザーの継続率も『HADA相談室』の立ち上げ前は40％前後でしたが、『HADA相談室』導入後は90％以上までアップしています」

「近年はタイパやバリュパという価値観が注目されていますが、医療の分野でもそこを求められている」と赤坂さん。顧客の満足度が高い継続率にも表れているようです。
オンライン診療のメリットが理解できたところで、次の記事では実際に「ANS.（アンス）」のサービスを体験してみることに。
それでは次回をお楽しみに！

■美肌治療サービス「ANS.(アンス)」
https://ans-skin.com/
https://neautech.jp/

文／庄司真紀