年末の駆け込み美容が“正解”の人

年末の駆け込み美容がいいか、悪いかは、ずばりその人の状況によります。
そのため、周りに流されてなんとなく年内に行っておこうか…とはせず、自分自身が年末に駆け込む状況に合っているかどうかを判断基準にするとよいです。年末の駆け込み美容が正解の人は、主に以下の３つに当てはまる人です。

＜１＞年末まで仕事をしている人
美容師を生業としている自分もそうですが、大晦日まで商売をしている人やお勤めをしている人は、お店に行くことができるタイミングが限られています。そもそも、年末まで仕事をしている人は、自分のためにこういう時間を作ること自体がむずかしく、たいていは年始早々から仕事が始まりますから、少しでも空き時間ができ次第、年末のどこかに駆け込むという行動は合っています。

＜２＞開運祈願をしたい人
「髪を切る」というのは、物理的な意味だけでなく、1年の穢れを落とすといったスピリチュアルな意味や、精神的なデトックス的な意味合いもあります。そういうことを、ふだんから意識している人は、年末までに美容室に駆け込むことはゲン担ぎになります。
というわけで、新年を迎えるにあたり身ぎれいにしておくことで、運が開けそうな気がするという人は、ぜひ駆け込んでおくとよいでしょう。

＜３＞年始に予定がある人

2025年の年末年始は、奇跡の９連休といわれています。人によっては、長期の旅行に行ったり、たくさんの予定を入れている人もいるでしょう。そういった、なにかしら予定が年末年始に詰まっているという人は、年末までに駆け込んでおいて、身ぎれいにしておくとよいでしょう。

年末の駆け込み美容が“不正解”の人

逆に、年末の駆け込みは見送るとよいのは、以下に該当する人です。

＜１＞時間の自由、余裕がある人
先述したように、好んで年末に駆け込む人ばかりではありません。年末にしか、時間の都合がつけられないという人はいますので、どうしてもという人以外は、混雑する年末はあえて避けるのが無難です。混雑していると、なにかしらイレギュラーな事態に遭遇しやすくなります。
例えば、使おうと思っていたクーポンチケットが、年末という混雑日は使用除外日に設定されていることを、美容室に行ってから気づいてしまったり…。年末年始やクリスマスは、ホテルやレストランも特別料金が設定していたりしますので、美容関係のお店も特別料金ではなくても、コスパが悪くなる日に設定されがちです。そのため、時間に余裕があるのなら、避けるのがおすすめです。

＜２＞こだわりがある人
お店が混雑していると、忙しそうな状態を目にして、いつもしている細かい相談がしにくいと感じてしまいがちです。また、初めて行くお店の場合はとくに、忙しい時期はカウンセリングに十分な時間を割けない場合が多く、満足のいくサービスを受けられず不満が残る状態になりがちです。気持ちよくサービスを受けるためにも、理想の仕上がりを追求するためにも、急ぎでない場合は混雑する年末は避けるとよいでしょう。

おすすめの美容デーはいつ？

美容院に関して言うと、年始は三が日に丸々お休みをとっているお店ばかりではなく、元旦から営業しているお店や、元旦のみお休みで、２日から営業しているお店は意外とあります。
年末と比較すると、断然空いているのが年始。三が日は意外にねらい目です。あとは、成人式のあと。成人式の予約を受けているお店は、成人式が終わるまで、年始は準備でかなりバタバタしています。そのため、成人式が終わってからは、平日、土日共にバタバタも落ち着いているので、お正月と連休が明けてからゆっくり訪れるのもおすすめです。

美容デーは癒しの日。せっかくの癒しの時間を満足のいくものにするためにも、駆け込みするかしないかは、ぜひこちらを見て判断してみてくださいね。

取材・文／高田空人衣