お花見の季節が近づいてくると、和菓子屋さんの店頭も華やいできて、心がうきうきしてきます。桜もち、うぐいすもち、3色だんごに上用まんじゅう。あれ、よくよく考えてみると、和菓子には、お米の粉を使ったものがたくさんあるのですね。じつは和菓子に使われる米粉は、原料によって大きく2つに分けられていまして……。この続きはクイズで! “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「和菓子」です。
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問題
春になると、和菓子屋さんで見かける「うぐいすもち」。表面の薄い緑の色合いは、何からできていると思う?
□抹茶
□緑茶
□大豆
□青しそ
答えは………
「大豆」です
春になると見かける「うぐいすもち」は、薄い黄緑色をした和菓子です。もちや求肥(ぎゅうひ)の皮であんこを包み、表面に薄い緑色をした青大豆のきな粉をまぶしています。お菓子の材料を売っている販売店などに行くと、「うぐいすきな粉」として売っています。
漢字で「大角豆」と表記する豆は、次のうちどれ?
□あずき
□ささげ
□いんげん豆
□大豆
「ささげ」です
「ささげ」は古くから栽培されており、「大角豆」という名前で存在していたようです。「ささげ」は「あずき」に形状が似ていますが、「ささげ」のほうが少し黒っぽい色合で、名前の通り豆の端の部分が少し角張っています。なお、「ささげ」は煮くずれしにくいため、おめでたいときに食べるお赤飯は「ささげ」を使うことが多いと言えます。これは、皮がやぶれたり煮くずれたりするのは縁起が悪いというところから来ているよう。あんこを作る際は「あずき」が使われます
次の粉類はすべて、和菓子の材料としてよく使われる「米粉」ですが、この中でひとつだけ違う仲間があります。それは次のうちどれ?
□白玉粉
□上新粉
□道明寺粉
□求肥粉(ぎゅうひこ)
「上新粉」です
上記はすべて米粉の仲間ですが、「上新粉」のみ原料がうるち米です。そのほかはすべて、もち米が原料。「上新粉」はスーパーなどでも手に入れやすいもので、串団子や柏餅などに使用します。ちなみに上用まんじゅうなどに使われる「上用粉」(薯蕷粉・じょうよう粉)という米粉もあります。これも同じくうるち米を原料とした粉ですが、「上新粉」よりも粒子が細かいという特徴があります。
名古屋などのお土産でも有名な「ういろう」という和菓子は、どんなお菓子?
□白あんを寒天で固めた、水ようかんの一種
□ピンクや緑色などに色づけしたあんこ玉
□あずきや黒豆などを加えて焼いたカステラの一種
□上新粉などの米粉に砂糖や水を加えて練った、蒸し菓子
「上新粉などの米粉に砂糖や水を加えて練った、蒸し菓子」です
「ういろう」(外郎)は、名古屋のほか、小田原や山口県などの名物菓子として有名です。材料の粉類は、米粉以外に、くず粉、わらび粉などを使用することもあります。また、これらのデンプンに小麦粉を組み合わせる場合もあります。いずれにしても材料の粉類に砂糖や水を加えて練り上げ、型に入れて蒸し上げるシンプルな蒸し菓子です。もっちりとした食感と、ほのかな甘さが人気の和菓子です。
お菓子作りで使用される「裏ごし器」。じょうぶな網目部分は、何からできていると思う?
□ヘビの皮
□羊の毛皮
□馬の毛
□牛革
「馬の毛」です
蒸したいも類や豆をつぶしたり、裏ごしたりするときに必要な「裏ごし器」。家庭では、おせち料理の栗きんとんや、スイートポテトを作るときなどに使用することが多いのではないでしょうか。最近はステンレス製も多いですが、網目の部分が丈夫でしっかりしたものを選びたいときには、「馬の毛」で作った裏ごし器がおすすめです。