2022年９月に新発売された「ケロッグ 粒感しっかり オートミールごはん」。新商品発表会に出席してきました。

オートミールは栄養価が高く加工度が低い食材で、日本でも世界でも注目を浴びています。日本ケロッグ合同会社・マーケティング本部長の山田実さんによると、オートミール市場は成長を続けており、日本の市場規模について言えば、2017年に比べて販売金額が10倍以上になっているそう。日本ではことに、「米化」というキーワードが注目されているようです。

たしかに「米化オートミールレシピ」と言われると、筆者も作ってみたくなります。そして、そんなに注目を浴びている食材なら、さぞ大勢の人たちがオートミールを食べているのではと思われるのですが、現状はそうでもないようです。日本ケロッグ合同会社・マーケティング本部ブランドマネージャーの西村香里さんによると、「オートミールを知っている人は９割だけれど、最近の１年間で食べたことがある人は１割」とのこと。

「よく知らないし、食べ方がわからないし、おいしくなさそうというイメージがあるようです。食べ方はおかゆや、汁ものの中に入れて温かくして食べる人が多く、オートミールをご飯の代わりにしている人は２割でした。そこで、オートミールを、もっと手軽に『ご飯』として食べることができれば、みなさんが食生活に、よりとり入れやすくなるのではないかと考えて、商品を開発しました。

カロリーや糖質がお米に比べて低く、食物繊維は多いというオートミールの特長や、レンジで短時間で調理できるという手軽さはそのままに、粒感や甘さ、粘り気が出せるように工夫し、ご飯としての食感にこだわってできたのが『粒感しっかり オートミールごはん』です。『ごはん』ですから、もちろんお箸を使って食べられます」（西村さん）

ここで、五ツ星お米マイスターの西島豊造さんが登壇。
「オートミールの甘さは、お米ブランドに例えると、『あきたこまち』と同じくらいで、かなり甘みが強いと言えます。『粒感しっかり オートミールごはん』は、塩鮭や卵焼きなど、旅館の朝ごはんで出されるような和食と相性がいいです。また、オートミール初心者がデビューするなら、レンチンした『粒感しっかり オートミールごはん』に、ふりかけをすぐに混ぜてしまうのがオススメ。お茶漬けやどんぶりもののレトルト、カレーにも合いますし、スパイス系を混ぜるのもいいですよ。

現代は、３分の１の若者がご飯を食べないと言われています。オートミールご飯を食べて、粒感を味わう楽しみを知り、やがてお米を食べる喜びにもつながっていくといいなと思っています」（西島さん）

最後に、ご夫婦で料理家として活躍されているぐっち夫妻が登壇しました。もともとオートミールを使った料理をSNSで挙げていて、その反応に驚いていたご夫妻ですが、『粒感しっかり オートミールごはん』は「あれ、つぶつぶだ！　まるでお米！」と驚き、商品名に納得したと言います。
「甘みがありつつ、玄米を思わせる香りがあり、さまざまな料理に合わせやすいというバランスのよさがあるよね」
「あきたこまちに近く、なじみのある味わいでした。ストレスなく毎日食べられるよね。お漬ものと合わせてみると、和食との相性のよさがよくわかると思います」
「電子レンジだけで調理ができるので子どもでも調理ができるし、インスタントラーメンレベルの速さで作れるのがすごい！　食べたい量だけ作れるのもポイント」
「冷めてもおいしいのは、お米と違うところ。『粒感しっかり オートミールごはん』で作ったチャーハンやピラフを冷蔵庫で１日保存してから食べる場合、お米で作ったものだと100点が60点くらいにおいしさが減ってしまうのに、オートミールごはんだと95点くらいのレベルで食べられる」
「主食をお米と置き換えれば、糖質やカロリーがオフできるし、食物繊維が豊富なので腸活にもいいよね」
などなど息の合ったかけ合いで、『粒感しっかり オートミールごはん』のよさが次々と語られ、早く試してみたい！という気分にさせられました。おいしく作るコツは、「パッケージに書いてある分量をしっかり守ること。水にしっかり浸けること」だそう。最後に「ダイエット宣言」をされた、夫のTatsuyaさん。陰ながら応援しています！

実際のお味は？　筆者が食べてみた感想

まず、筆者の過去の「オートミールつまずきポイント」としては、以下の通りでした。
・おかゆや、べたべたした食感はあまり好きではない→粒感を感じたくてロールドオーツを購入したものの、浸水時間が短いとお腹が張ってしまったり、長過ぎるとやわらかくなり過ぎてしまったりと難しかった
・スープやお茶漬けなど、味のついた液状の料理で使うことを試みる→おいしいことはおいしいが、これとは別にお米を食べたくなってしまう。また夕ご飯に利用する場合は水分が多過ぎるのか、夜中にお手洗いに起きることが増えてしまう

というわけで、オートミールをご飯の代わりにおいしく食べられるという、この商品のコンセプトは、私のつまずきポイントを見事にクリアしており、期待大です。
「パッケージに書いてある分量をしっかり守る」というグッチ夫妻のアドバイスを念頭に、作っていきます。

（１）「オートミールごはん」大さじ４と水大さじ４を深めの器に入れ、５分浸します。

（２）電子レンジ（500ｗ）で１分半加熱。

（３）あら熱をとって、さっくり混ぜたらでき上がり。

じつは発表会の会場で、「オートミールごはん」のお弁当をいただいたのですが、そのお弁当に入っていたものと、ほとんど同じ炊き加減（？）の「オートミールごはん」を、自力でちゃんと作ることができました！

とはいえ、オートミールが完全に初めての方が食べれば、「お米とは味が違うじゃん！」と感じるかもしれません。もちろんオートミールとお米では風味が違います。でも、ここであきらめずに少し続けるうちに、ハマっていくのではないかなと思います。五ツ星お米マイスターの西島さんは「オートミール感が強いと思った場合は、塩味を少し強めてみて」とアドバイスされていました。たしかに、ふりかけや塩鮭など、少し塩味がアクセントになっているようなものと相性がよいです。

ちなみに私が気に入っているのは、ちりめんじゃこやチーズとの組み合わせ。みそ汁や大根おろしなど、水分の多い料理との組み合わせもオススメです。粒感があっておいしいですし、お腹も張らないので、私のオートミール生活は無事に復活。今は、３食のうち１食をオートミールごはんに置き換えていて、うっかり、お米を炊き忘れてしまったときや、食べ盛りの子どもたちにご飯を平らげられてしまって、自分の穀類がない！というときの強い味方にもなっています。
「オートミールごはん」、興味がある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。（編集 まりりん）

Omezaトークとは…
FYTTE編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。