お酒を飲むと太ってしまう…と思っている人は多くいるようですが、じつは代謝の仕方がちがうので飲んで太るものと太らないものがあるのです。主に太るとされているのは、糖質の含まれているビールや日本酒。そして、飲みながら食べるおつまみにも注意! 偏りがないように飲食して、やせるためのチャンスをつかみましょう!
Contents 目次
■飲み過ぎて太るのは糖質の多いお酒だけ
「お酒は太る」と思っている人が多いようです。
その証拠に、「お酒さえやめればやせられるのに、飲み会が多いせいで太っちゃった……」という声、あちこちで耳にしますよね。
でも、お酒は本当に太る原因なのでしょうか。
じつは、アルコールはほかの栄養素とは代謝の仕方がちがいます。エネルギーとして最優先で燃えるため、摂取カロリーとしてカウントしなくてもいいという考え方もあるのです。
ただ、ビールや日本酒など糖質が含まれているお酒の場合、その糖質は、パンやごはんと同じように代謝されます。ですから、糖質を含むお酒をとり過ぎれば、当然、体脂肪として蓄えられることになるのです。
つまり、「お酒は太る」という表現はあまり適切ではありません。正確に言うと、「糖質の多いお酒は飲み過ぎれば太る」ということです。
「やっぱりお酒は太るんでしょ。やめないと!」と思わないでくださいね。本当にお酒が好きなのであれば、ムリにやめる必要はないと思います。
人はやせるために生きているのではなく、幸せになるために生きているのです。カウンセリングのなかでも、お酒を飲むことがこのうえなく幸せだと思っている人に「お酒はやめて」などとは決して言いません。
それに、これまで5,000人以上の食生活をみてきましたが、「すごーい、こんなにお酒を飲むんだ!?」とびっくりするほどお酒好きな人は、意外と太っていないのです。ということで、「お酒だけが原因で太る人はいない」と、個人的には思っています。
とくに、お酒を飲みはじめると、ほとんどつまみを食べないタイプの人はそう。大酒飲みでも太ってはいないはずです。
■“食べモード”になる人は日頃の食生活を見直して
問題は、飲みはじめると“食べモード”になってしまう人。おつまみをたくさん食べて、最後は〆のスイーツやラーメンまでガッツリ…。
こういう人は、気をつける必要があるでしょう。お酒のせいでやせられないと思っている女性はほとんどがこのタイプかもしれません。
飲みはじめると“食べモード”になる人は、ふだん太るのを気にして食事を節制し過ぎているはず。そのため、お酒を飲むとタガがはずれてしまう…。
その原因は、日頃の栄養不足にあるのです。お酒の席でカロリーを抑えることよりも、まずは、ふだんの食生活でたんぱく質やごはんなどをきちんととること。
そうすれば、お酒を飲んでのドカ食いは少しずつ収まってくるでしょう。
お酒の席では、おつまみのカロリーなど気にしなくていい。ダイエッターにありがちなのは、カロリーを気にし過ぎて、偏ったものばかり選ぶことです。
オーダーするのは、大根サラダやもずく酢など食物繊維が多くて低カロリーのものばかり。天ぷら、から揚げ、ステーキなどの高カロリーのものには絶対に手を出さないでしょう?
でも、結局、帰りにコンビニに寄ってアイスやスナック菓子などを買って家で食べてしまい、あとで後悔…。