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【アス女飯】忙しない生活の中で効率よく栄養摂取するための食事法

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グランドホッケー日本代表・山田明季選手

アスリート女子。彼女たちは栄養素をバランスよく摂取しながら、食事量をうまく調整して体づくりを行い、競技に臨んでいます。そんなアス女の皆さんに健康的な食生活を送る秘訣を教えていただこうという企画『アス女飯』。第四弾はホッケー日本代表の山田明季選手をご紹介していきます!

監修 : 青柳 愛

フリーアナウンサー。野菜ソムリエ、日本スポーツコーチ&トレーナー協会JASCATスポーツ栄養アドバイザー。日本テレビ系列静岡第一テレビ時代に農業番組を担当したことから「食」に興味を持ち、フリーアナウンサーに転身後は、イベント司会業、アナウンス業を行いながら、スポーツ取材の経験を活かしスポーツ栄養を専門としたライター・アドバイザーとしても活動中。著書『監督たちの高校サッカー』(東洋館出版)。
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Contents 目次

ホッケーの魅力は圧倒的な爽快感!

試合中の山田明季選手

今回、ご紹介するホッケー日本代表・山田明季選手(28)は、今年行われる東京オリンピックでさくらジャパン候補に選出されています。
彼女がどんな思いでオリンピックに向けて競技に励んでいるのか、どんな思いで日の丸を背負いながらトレーニングに励み、どのような食事を心がけているのかについてお話を伺いました。

第三弾・空手家 中町美希レベッカ選手の記事はこちら。『【アス女飯】出産しても美しさを磨きながらたどり着いた空手家の食事法

そもそもホッケーを見たことがない人に簡単なルールを説明すると、1チーム11名(ゴールキーパー1名とフィールドプレーヤー10名)で構成され、15分の4クオーター制(計60分)でより得点を多くとったチームが勝者となります。ボールを運ぶのにはスティックを用いて、平らな面を使って巧みに、パス、ドリブルをくり返してゴールを目指します。フィールドプレーヤーの数がサッカーと同じことから、サッカーに類似した印象を持つ人も多いようです。球の速さはトッププレイヤーにもなるとなんと時速150~170kmにもなる、スピードをともなうスポーツです。

「ホッケーのスピード感と爽快感を味わってもらいたいですね。ゴールキーパーとの1対1などではエキサイティングなテクニックが光ります。集団プレーでありながら、個人プレーも見応えがあるスポーツだと思います。観たことがないという人も今年はオリンピックイヤーですし、ぜひ一度観戦していただきたいです。いかにアグレッシブで速い展開のスポーツかを感じていただけると思います」(山田選手)

競技人生の転換期となった海外留学

試合中の山田明季選手

山田選手は地元である大阪府高石市羽衣でホッケーの体験スクールに参加したことをきっかけに13歳から競技生活をスタートさせました。中学、高校とホッケー部に所属し、高校1年時にはU-18代表に選出。そんな山田選手の競技人生の転機となったのは山梨学院大学時代でした。山梨学院大学体育会女子ホッケー部監督であるジョン・シアン監督(オーストラリア出身)の影響を受け、ホッケーの強豪国で生活しながらトレーニング生活に励みたいと考えるようになり、大学卒業後、2015年~約2年間の(1年半オーストラリア、半年イギリス)海外留学を決断しました。

「ワーキングホリデービザで行ったので、昼間はカフェ、夜はレストランでのバイトをかけ持ちしながら練習に励みました。今思うとハードな生活でしたが、それでも続けられたのは、海外の人たちの人間性や考え方にふれたいと思う気持ちが強かったからだと思います。ホッケー を学びたい想いはもちろん、海外で生活したいという想いがあったからこそ2年間も留学生活ができたと感じています。この経験のおかげで、スポーツを通して世界に目を向けることができたと思っています」(山田選手)

試合中の山田明季選手

ホッケー代表選手たちの中で、海外留学を経験している選手が多いわけではありません。前例が少ないなか、海外に挑戦しようと思った山田選手の行動力はどこにあるのでしょうか。

「ただ好奇心旺盛なのだと思いますよ(笑)両親には『やりたいと思ったら、まずはやってみなさい』と、常に背中を押してもらいながら育ててもらいました。プランAでチャレンジし失敗したとしても、プランBがあるから大丈夫!と考えています。女子ホッケーの現・日本代表コーチであるジョン・シアンコーチからも非常に影響を受けました。ジョン・シアンコーチは学生時代、少林寺拳法を学びたいと来日しましたが、偶然ホッケー部と出会い、その後、日本代表のコーチになられました。何がきっかけになるかわかりませんね。可能性を狭めずにそのときの感覚を大切にしながら、挑戦し続けたいと思っています」(山田選手)

限られた時間で効率よく栄養を摂取

海外から帰国後、山田選手は現在所属しているコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社に入社し、オフィスワークしながら競技を行っています。
オフィスではベンディングといった自動販売機のデータ管理・マーケティング部門を担当し、基本的には平日は朝9時~15時までオフィスワーク、その後移動して17時~20時まで競技練習という生活を続けています。

タイトなスケジュールのなかで意識しているのは不足しがちな栄養素を補うための「補食(ほしょく)」です。おにぎりやバナナを捕食として練習後のゴールデンタイムと言われる30分以内に必ず摂取することを心がけているそうです。激しい運動のため、1試合で夏には3キロほど一気に落ちるので、水分、塩分、ナトリウムをとるためにスポーツドリンクは欠かせないそうです。

山田選手は日本代表に選出されてから、日本大学スポーツ科学部の辰田和佳子准教授の栄養指導を受け、毎食ごとに携帯で写真に撮って、何がどの程度不足しているか、何を減らすべきかアドバイスをいただいているそう。そのなかで意識するようになったのは「副菜」だそうです。

「基本的には牛丼、薄いお肉、しょうが焼きなどが好きで、たんぱく質と一緒に白いご飯をよく食べていますが、辰田先生の栄養指導のおかげで海草類、スープ、サラダなどの副菜を必ず摂取するようになりました。副菜をいかにとるかを考えるようになり、よりバランスよく栄養素を補えるようになりました。現在、所属しているコカ・コーラでは寮生活なので、基本的には寮食です。私と同じような生活を送っている選手も多く、栄養素のバランスを考えた食事をいただいています。その寮食においても副菜が重要だと実感しています」(山田選手)

次に栄養バランスが考えられたアスリート女子たちの寮食についてご紹介します。

 

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