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不眠症状で眠れないときの対処法。 “眠る”ことを考えない「睡眠捨て日」
年末年始いかが過ごされましたか? 夜更かしや朝寝坊で生活リズムが乱れてしまった人も多いのではないでしょうか。また、仕事始めにストレスを感じてお正月明けが近づくにつれて眠れないと悩む人もいらっしゃるのではないかと思います。今日は、「眠ること自体がストレスになってしまっている場合」の対処法を睡眠コンサルタントの友野なおさんに教えてもらいました。
Contents 目次
不眠症状の要因は何?睡眠ストレスを和らげて快眠を導こう!
新年明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、年末年始いかが過ごされましたか? 夜更かしや朝寝坊で生活リズムが乱れてしまった人も多いのではないでしょうか。また、仕事始めにストレスを感じてお正月明けが近づくにつれて眠れなくなってしまった人もいらっしゃるのではないかと思います。
良質な睡眠をとることは心身の健康上もちろんよいことですが、無理矢理、眠ろうとしすぎるとかえって緊張過多になり眠れなくなることも。
不眠状態が続くと不安感や恐怖感が生じて眠る時間を怖く思う、いわゆる「睡眠恐怖」としての不眠症状に悩まされるケースがあります。夜は静かで暗いため、眠れないときの孤独感や苦痛をくり返し味わうことで緊張感が高まったり、あるいは必要以上に睡眠へのこだわりが強まったりして、不眠がますます悪化するという不眠スパイラルに陥ってしまう可能性があるのです。
このような日々が続くと、寝室に入るだけで「また今夜も眠れないのではないか?」という不安が押し寄せ、ベッドが「休む場所」から「暗闇の孤独と恐怖を与える場所」と脳へ条件づけされてしまいます。
眠ろうと意気込めば意気込むほど脳が覚醒し入眠が遠のいてしまうので、眠れない人は就寝時刻にあまりこだわり過ぎず「眠くなったら床に入る」ことを心がけることが大切です。
さらに、「翌朝が早いと眠れない」というお悩みをよく相談されますが、翌日に「起きなくてはいけない」と意識が働くようなイベントがあると、無意識的に起床に関する暗示が働き、睡眠はかなり浅くなってしまいます。このときも、時計は見ないように心がけ、眠いという感覚だけに頼ってベッドに行くようにしましょう。
眠ること自体がストレスになってしまっている場合は、「多少寝なくても大丈夫!」と開き直り、思い切って眠ることを考えない「睡眠捨て日」をつくってしまうのも方法のひとつです。
実際のところ私たちは眠らずには生きていけないので、いつか必ず眠気が訪れます。そのタイミングを逃さないようにして就寝し、「ぐっすり眠れた!」というポジティブな睡眠の体験をすることによって、睡眠に対する恐怖感から自らを解放へと導く作戦です。
巷には睡眠改善のためのティップスは数多く存在しますが、あまり神経質になりすぎず、できるところから軽い気持ちで取り組んでいくくらいがちょうどいいのかなと思います。どうしても眠れない夜は「ま、そんな日もあるよね」と気楽な言葉を自分にかけてあげてくださいね。