健康を維持する免疫機能の大切さ。グルテンと腸の関係

例年より早く東京都心の桜も開花し、春の訪れを少しずつ感じるようになってきましたね。暖かくなると薄着になり、体型が気になる季節になってきました。

最近は健康に関するテレビ番組が多くなってきたと感じますが、多くの人が食べものに関する正しい情報や知識を得たいと感じるようになってきたのではないでしょうか。

毎日の食事は当たり前のことなので、忙しいと「食」がついおろそかになりがちですが、やはり、ご自身で体調管理することが一番です。

特に、健康は「腸内細菌」で決まるとも言われている通り、免疫を保ち健康であるためにはとても大事です。この腸内細菌ですが、人によって保有する細菌が違い、食習慣やストレスなど生活習慣からの影響も大きく、抗生物質などの薬を飲んだときなども、腸内細菌が大きく変わると言われています。

腸の免疫力は７割を占めるといわれています。腸の役割は、主に食べものの消化、栄養分の吸収です。加えて、免疫細胞をつくり、病原菌を排除もしています。

最新の研究では、腸内細菌のバランスの乱れとアレルギーなどの病気との関係もはっきりしてきており、グルテンもさまざまな不調と密接に関係しているということがわかってきました。このグルテンは、消化器官である小腸に炎症をもたらします。小腸は、栄養素を吸収する働きをしています。しかし、たんぱく質のグルテンが分解されないまま体内に入り込むと、体が異物と認識します。そのときに、腸の免疫システムが誤って働き、腸の絨毛を攻撃してしまい、体調不良を引き起こすのです。

その腸がグルテンによってダメージを受けてしまえば、免疫力は下がって病気を引き起してしまいます。つまり、免疫機能を正常にすることが、体調不良の改善につながります。

厚生労働省の健康情報サイト「e―ヘルスネット」でも、腸内細菌のバランスを保つことが健康に大切であることを示しています。

「ビタミンD」を摂取して、腸の免疫力を高めよう！

腸の免疫力アップには、ビタミンＤはとても重要な栄養素です。
主な役割として、カルシウム代謝に関係し骨を丈夫にすることでしたが、近年の研究では、小腸の粘膜を正常に保ち、免疫の過剰反応を抑える働きもあることがわかってきています。
ビタミンDを多く含む食品には、しいたけやキクラゲなどのきのこ類に含まれるビタミンD２（植物由来）と、鮭などの魚類や卵などに含まれるビタミンD３（動物由来）があります。また、ビタミンDは食事からだけではなく、日光に当たることにより80％～90％を体内でつくることができるという特性があります。

食べものは、人によって体に合うもの合わないもの、消化しやすいもの、しにくいものが違います。一般的によいとされている食べものでも、ご自身に合うかどうかは試してみないとわからないのです。実際に食べてみて調子がよくなるかどうかを判断すること、まずは「自分の腸の特徴を知る」ことから始めてみてみませんか。