Vol.1では、いつの間にか自分の思考だと思い込んでいた「他者からの思考を切り離す方法」を、Vol.2では意識的に「『選んで、決める』ことからあなたらしい空間を作る方法」を、Vol.3では「今までの変化からのシンクロニシティ（共時性、大いなる偶然、偶然なる一致）の受け入れ方と活用法」を、Vol.4では「あなたへの批判の対処法」についてお伝えしました。

本コラムもVol.5になり、1か月が経ちました。何かしらの心境の変化が現れている人もいるのではないでしょうか？
自分と向き合う時間を大切にしていますか？　その時間が増えるほど、あるひとつの疑問が生まれてきます。それは、「自分は何のために生まれてきたのか」ということです。

そのことを知るために、過去生（前世）を知りたいと思われる人もいるのではないかと思います。過去生を知ることによって、前世でやり残したこと（学び残したこと）を知り、成し遂げる…。
このことは、「カルマ（業）の解消」とも言われますが、今の人生をよりよく生きるために過去生から知り得た情報を活かすというやり方です。しかし、それとは逆に、カルマというものはそもそも存在せず、人間が作り出したものにすぎないという考え方も存在しています。カルマの解消ということだけにこだわってしまうと、常に何かを探している人生となり、今のあなたの個性や毎日を楽しむことができなくなってしまうからです。

いずれにしても、魂の観点から言えば、あなたが今出会っている人たちは、多かれ少なかれ、お互いに影響を与え合う相手であるということは確かです。自分は何のために生まれてきたのか…そのことを知るために、まずはあなたの幸せについて考えていきましょう。

「あなたの現在（いま）からすべては始まります」

自分が何のために生まれてきたか、ということを考え始めたときは、すでにあなたは自分の人生に目が向いている証です。まずは、現在（いま）の身近なことに目を向けていきましょう。

このコラムのなかでもよく出てくる「あなたにとって幸せなこと」はなんですか？　という質問。
実際、具体的に思いつかない人もいるかと思います。それは、あなたの好きなことが、何かに向かっている「空気感」であるからかもしれません。

現在（いま）から、あなたの望む未来を引き寄せましょう。これからの作業は、過去を掘り起こす作業ではなく、あなたのこれからの未来を作り出す作業です。過去に経験したできごとからたぐり寄せるのではなく、今のあなたと向き合ってくださいね。

まずは、この質問の答えを考えてみてください。

●あなたはどんな場所で、どんな雰囲気に包まれて、毎日を過ごしたいですか？
●その場所で過ごしていると、あなたはどのような気持ちになりますか？

これらを最初は、何となくでもいいので感じてみます。そして、これらをイメージしたあとに次のことを考えてみましょう。

●そこに新たにプラスしたいと思うものはありますか？

この答えは、あなたが今、必要としていることの可能性があります。
その部分がわかったら、それらを実現するためのはじめの一歩はどんなことか考えてみましょう。大きな一歩でなくても大丈夫です。小さな一歩でも、確実に風景は変わるものです。
今すぐには無理だとしても、あなたはすでに今の自分が望むことに気がついています。それはとても素晴らしいこと。そう思ってください。

慣れてきたら、五感を総動員し、具体的にイメージするようにしてみてください。部屋であれば、壁の色、窓の形、カーテン、窓の外の風景など、より具体的にあなたの居心地のいい情景をたぐり寄せます。
居心地のいい情景が明確になってくると、自分が身を置きたくない情景もわかるようになります。

人生は短いものです。行きたくないパーティに参加する必要はありません。
あなたの時間は、あなたの幸せのために使いましょう。