Ａ とにかくテキパキする

グッドチョイス！

活動度が上がると、代謝の中の「活動代謝量」が上がるから効果的！
歩く速度を上げる、階段をかけ上がる、部屋の片づけや布団たたみをスピードアップするなど、日々の生活の中でてきぱき動くことは、代謝の中の「活動代謝量」を上げるために有効です。

Ｂ ５分長く時間をかけて食事するようにする

まあまあチョイス！

よくかむと、代謝の中の「食事誘発性熱産生量」が上がるから効果的
時間をかけて食事をすることは、しっかりかむ時間が増えることにつながると考えられます。このことは、代謝の中の「食事誘発性熱産生量」を上げるのに有効です。

Ｃ ５分間くらいの筋トレの動画を見て、１日１回はがんばる

ベストチョイス！

代謝の中の「活動代謝量」と「基礎代謝量」を増やすのでベストチョイス
筋トレは体を動かしますから、A「とにかくテキパキする」と同様に、「活動代謝量」を増やすのに役立ちます。さらに、筋トレをすることによって、筋肉が増えれば、「基礎代謝量」を増やすことにもつながります。２つの意味で効果があるのでベストチョイスといえるでしょう。

D 入浴のときは欠かさずリンパマッサージをする

バッドチョイス！

入浴もマッサージも代謝量には関係なし
入浴により体が温まって血流はよくなりますが、これは代謝量には関係しません。また、代謝をよくする＝流すといったイメージを持っている方もいますが、リンパマッサージも残念ながら代謝には影響しません。

【代謝をよくするのに効果的なことのポイント】
まずは、代謝について正しく理解しましょう。代謝のベースにあるのが、生きるために使うカロリー＝「基礎代謝量」です。これは、心臓を動かしたり消化したり呼吸したり、何もしないで寝ていても使うカロリーのことです。
これを増やすためには、第69回、第73回でもご紹介したように、基礎代謝量の高い筋肉（18%）、脳（19%）、肝臓（27%）に注目すること。筋トレなどで筋肉を使うことをはじめ、新しい習い事で頭を使うことも◎。また、お酒を控えたりして肝臓の負担を軽くすることも効果的です。
代謝には、今あげた「基礎代謝量」以外に、「活動代謝量」と「食事誘発性熱産生量」があります。「活動代謝量」は体を使うことによって消費するカロリーで、１日の総カロリーの20〜30%くらいを占めます。これをアップさせるには、運動やウォーキングなどが有効です。
「食事誘発性熱産生量」は、食事をすることで消費するカロリーのことで、糖質６%、脂質４%、たんぱく質30％と、食べるものによっても変わります。糖質を減らしてたんぱく質を増やす、また、よくかむことによって、アップすることができます。また「食事誘発性熱産生量」は、朝は高く、夜は低くなるため、朝食を充実させることも効果的です。