食材を少なくして、作りやすいレシピに

私のレシピは、基本的な食材や調味料を自分なりにアレンジして新しいものを生み出していっています。子どものころ、読んでいた昔の料理本を眺めたりして、インスピレーションをもらうことも多いですね。

管理栄養士なので、レシピを考えるときは、栄養をきちんととれることがまず前提にあり、そのうえで作ってもらいやすいレシピを、といつも考えています。作りやすいレシピというのは、レシピを見て、すぐできるもの。食材をあまり使い過ぎないということと、調味料もしょうゆや砂糖といった定番のものをはじめ、めんつゆなど、家にある身近なものを使うことを心がけています。

食材が多いとスーパーに買い出しに行ったときに、何かを買い忘れたりしますよね。料理がじょうずな方だと、替えの食材も思い浮かぶと思いますが、そうでない方でも作りやすいレシピにしています。また食材を少なくすると、自分なりにいろいろアレンジを効かせやすくなるというメリットもあるんですよ。

もっと料理のことを伝えたい

私は料理が好きなので、料理のことをもっと伝えたいという思いから、SNSにも取り組んでいます。インスタグラムに続いて、作っているところを実際に見たほうがよりわかりやすいのではと思い、2019年からYouTubeチャンネル『食堂あさごはん』も始めました。最初は手探りでしたが、『ぽりぽり大根』の動画がその当時で200万回を超える再生回数となり、その後もいくつかヒット動画が生まれて、ありがたいことに、現在32万人の方が登録してくださっています。

『食堂あさごはん』という名前は、朝ごはんを作ること・食べることが好きでつけました。
夫の帰宅が遅いのもあって、家族がそろって食べられる朝ごはんの時間を大切にしています。
初期のころは朝ごはんのメニューを紹介する動画が中心でしたが、その後、作り置きのレシピの人気が高かったこともあり、今は作り置きのレシピを中心に紹介しています。『食堂あさごはん』のレシピもシンプルな材料と調味料で、誰もが「すぐ作ってみたい」と思えるようなものを心がけています。

じつはレシピの写真もYouTubeもすべて自分で撮影しているんですよ。１つの動画にだいたい８時間くらいはかかりますね。機材も自分で選びました。最初はうまく撮影や編集ができなくて、苦労しましたが、いろいろなYouTube動画を参考にしながら、どうしたら最後まで飽きずに見てもらえるのかなど、動画の構図などを研究。少しずつ、ブラッシュアップして、現在の形になりました。回を重ねて上達してきたと思います。

FYTTEやSNSで紹介しているレシピは少ない食材で作れる手軽なものばかり。ぜひ参考に作っていただけたらうれしいです。レシピ通りでもいいですし、冷蔵庫にあるものや余っているものを活用して、自分なりにアレンジしてみてもいいですね。

調理法なども含めて、料理のことがより伝わるといいなと考えています。これからも、簡単でおいしく作れるレシピをたくさん発信していきたいと思います！

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中井さんの料理写真や動画はどれも雰囲気があっておいしそう。忙しいときや、栄養バランスを整えたいとき、ダイエットにも大活躍のレシピばかり♪　翌日の献立にすぐ作れそうなものが見つかりますよ。ぜひチェックしてみてくださいね！

取材・文／庄司真紀