10月1日は「食物繊維の日」。健康や腸活への関心が高まる一方、若い世代を中心に食物繊維の摂取不足が課題となっています。そこで、管理栄養士の「推奨食材」と、自身が日常的に食べている「リアル食材」の双方を徹底比較しました。本記事は、エミッシュが行った、「食物繊維」に関するアンケート調査を元に、ムリなく効率的に食物繊維を補うプロの知恵と最新トレンドをご紹介します。
Contents 目次
【プロの推奨 vs リアルな愛用】食物繊維がとれる食材トップ5
今回の調査は、栄養士・管理栄養士限定の専門コミュニティ「栄養士ラボ®」に所属する100人を対象に実施されたものです。「コスパよく効率的に食物繊維がとれるおすすめ食材」と「自身が日常的に食べている食材」を比較したところ、プロならではの理論的な推奨と、忙しい日常での実践スタイルとの間に、興味深い対比が見られました。

まず、「効率よく食物繊維がとれる食材」として管理栄養士がすすめたのは、1位「玄米・雑穀」(73票)、2位「海藻類」(56票)、3位「根菜類」(46票)という結果に。ふだんの白米を玄米や雑穀ご飯に置き換えることで、主食から手軽に食物繊維を補える点が支持されています。
一方、「自身が日常的に食べている食材」として最も多かったのは「大豆製品(納豆・おから・豆腐・豆乳など)」(73票)。続いて「海藻類」(65票)、「きのこ類」(62票)が上位に入りました。
推奨1位の玄米・雑穀を選んだ理由について、30代の管理栄養士は「主食のご飯は毎日食べるのでいちばん習慣化しやすい。エネルギーを増やさずにビタミン・ミネラル・食物繊維がしっかり補給できる」とコメント。効率を重視するなら「主食チェンジ」がダントツ人気である一方、日常では「パックを開けるだけで食べられる納豆」など、手間のかからない食材が選ばれる傾向にあるようです。プロの理論と日々のリアルな食卓、それぞれの視点から食材を選ぶヒントが見えてきます。
不足しがちな現代人の食物繊維

食物繊維は、腸内環境を整えるだけでなく、血糖値の上昇をゆるやかにするなど、私たちの健康に欠かせない栄養素です。しかし、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、食物繊維の目標量が18~29歳で男性20g以上・女性18g以上、30~64歳で男性22g以上・女性18g以上と設定されている一方、実際の摂取量は目標を大きく下回っているのが現状です。
また、今回の調査でも、食物繊維が不足しやすい食生活パターンとして、1位「コンビニ・テイクアウト・単品ランチ中心の食生活」(50票)、2位「朝食を抜く・コーヒーやパンだけで済ませる習慣」(46票)が上位に。忙しい毎日の中で品数を増やすのが難しくても、いつもの食事にひと工夫加えることが、食物繊維不足を防ぐ第一歩になりそうです。
海外トレンド「ファイバーマキシング」と「発酵性食物繊維」
近年、海外のSNSを中心に注目されているのが「ファイバーマキシング」という考え方です。これは、水溶性・不溶性・発酵性など、さまざまな種類の食物繊維を組み合わせてとることで、その効果を最大化しようとする食習慣のこと。
今回の調査では、半数以上の管理栄養士が「今後の日本でも広まる」と予測しており、注目度の高さがうかがえました。なかでも近年注目されているのが「発酵性食物繊維」です。腸内細菌のエサとなり、健康維持に役立つとされる短鎖脂肪酸を生み出す働きがあります。

管理栄養士がすすめる、発酵性食物繊維を多く含むおすすめ食材の1位は「納豆」(70票)、2位「玄米・雑穀」(51票)、3位「海藻類」(31票)という結果になりました。特定の食材に偏らず、さまざまな食材を組み合わせて食べることが、これからのセルフケアの新常識になっていくのかもしれません。
調査概要:株式会社エミッシュが運営する栄養士・管理栄養士限定の専門コミュニティ「栄養士ラボ®」所属の資格保有者100人を対象に実施(インターネット調査、実施期間:7月24日~28日)
管理栄養士が直伝。料理に食物繊維をプラスするアイデア3つ
最後に、ムリなく食物繊維をプラスできる、管理栄養士おすすめの活用アイデアを3つご紹介します。
炊飯器に入れるだけ「まとめて炊飯」

ご飯を炊くときに、雑穀やもち麦、蒸し大豆、わかめやひじき、きのこ類など、好きな食材を加えるだけ。新しくおかずを作る必要はありません。アンケートで上位となった玄米・雑穀や大豆製品、海藻類、冷蔵庫に余っている野菜などを一緒に炊き込めば、食物繊維を手軽にプラスできます。炊飯器におまかせするだけで、自分好みの具だくさんご飯の完成です。
みそ汁やスープに「乾物ときのこ」を足す

タイパ(時短)を重視するなら、みそ汁やカップスープに、乾燥カットわかめ、切り干し大根、冷凍きのこをひとつかみ投入するだけの「ちょい足し」がおすすめです。包丁いらずで、手軽に食物繊維豊富な一品に早変わりします。
朝食のヨーグルトに「ドライフルーツとバナナ」を足す

朝食のヨーグルトに、ドライフルーツとバナナをプラスするだけの簡単アレンジもおすすめ。忙しい朝でもとり入れやすく、ムリなく続けられるのが魅力です。
「効率」を考えるなら玄米・雑穀、「続けやすさ」を重視するなら納豆など大豆製品というように、自分のライフスタイルに合った食材から、まずはひとつとり入れてみてはいかがでしょうか。「食物繊維の日」をきっかけに、いつもの食卓を見直してみましょう。
監修:エミッシュ https://www.e-mish.com/
文/FYTTE編集部



