約6割が経験ありの「糖質制限ダイエット」は挫折者も多い！？

トレンド総研と日清オイリオグループが、過去1年以内にダイエット経験のある20〜40代の女性500名を対象として共同で行った「糖質制限ダイエットに関する調査」によると、「糖質制限ダイエットに挑戦したことかある」と答えた人は56%にのぼり、6割近くものダイエッターが糖質制限ダイエットの経験者であることがわかりました。

ダイエット法として多くの人に支持されている糖質制限ですが、意外にも「糖質制限で目標体重に到達できた」という人は、そう多くないそう。経験者に結果を尋ねてみたところ、「やせることはできたが、目標体重には到達できなかった」(52%) という人が半数を超え、「目標体重に到達し、ダイエットに成功した」人は、わずか5人に1人(20%)という結果に。糖質制限をすることで、ある程度体重は減るものの、目標に届く前にザセツしてしまうというケースが多いようです。実際に過去の糖質制限ダイエットで「目標体重に達する前にザセツしたことがある」という人も80%にのぼりました。ある程度の効果は得られるけれど、目標には届かない。これは糖質制限ダイエットの意外な落とし穴といえるでしょう。では、なぜ多くの人が目標を前にザセツしてしまうのでしょうか。

糖質制限ダイエット失敗の一因は「エネルギー不足」にあり！

糖質制限ダイエットに挑む人の多くが目標体重を前にザセツしてしまう理由を探るべく、経験者にダイエット中の様子について尋ねたところ、「空腹を感じやすかった」、「ストレスを感じた」、「仕事や家事への集中力が低下した」、「頭がボーっとした」などの声が多くあがりました。主食となる炭水化物や心を満たすような甘いものを控える糖質制限ダイエットでは、空腹感に悩まされたり、食事の楽しみを感じにくかったりと、ストレスフルな状況に陥りやすいことがわかります。また、「仕事や家事への集中力が低下した」、「頭がボーっとした」という声があがっていることにも注目。実は、糖質制限ダイエットにザセツしてしまう原因のひとつは、エネルギー不足にあるのです。

糖質制限ダイエットは、ただ糖質をカットすればいいというものではありません。私たちの体は、糖が足りないと筋肉を分解し、そこからエネルギーをつくる仕組みになっているため、糖質をカットした分、きちんと他のエネルギー源を補わないと、筋肉量が減少して基礎代謝が落ち、結果として脂肪を燃焼しにくくなるという事態に。また、エネルギーがきちんと確保されないと、栄養不足になったり、疲労感や脱力感に悩まされたりすることも。今回の調査で「集中力が低下する」、「頭がボーッとする」などの声があがったのも低血糖によるもので、これが糖質制限ダイエットの失敗を招く原因のひとつなのです。

では、実際に何をすれば、糖質制限ダイエットに失敗しないのでしょうか？