高カロリーで糖質タップリ、薬味だけで食べるそうめんの落とし穴

「１人前のそうめん（２束・100g）のカロリーは324kcalです。茶碗１杯（140g）のご飯が235kcalですから、そのカロリーの高さがわかると思います。そうめんは少量の薬味と麺つゆさえあれば、おかずもなしにツルツルと食べられてしまいますが、じつはこれこそが落とし穴。飲み込むように食べてあまり噛むこともなく、短時間で食事も済んでしまうため、満腹中枢が刺激されずに、満腹感が得にくいのです。これがついついそうめんを食べ過ぎ、カロリーオーバーとなってしまう原因と考えられます」（金丸先生）

また、そうめんの栄養成分の中心は炭水化物（糖質）。おかずもなくそうめんだけを食べると糖質の過剰摂取を招いてしまいます。

おかずやたっぷり野菜と食べれば、栄養も腹もちもバッチリ！

では、よりヘルシーなそうめんの食べ方はどういったものになるでしょうか？
「そうめんだけで終わるのではなく、主菜や副菜なども添えて栄養バランスを整えるようにしましょう。また、丼もののように、野菜やお肉などと一緒に盛り付けて食べることでおなかにもたまりやすくなります。そうめんは汁を吸って膨らむので、汁ごと食べられるようなメニューにするのもポイントです」（金丸先生）

上記のポイントを押さえた、先生オススメのヘルシーそうめんレシピがこちら。

夏野菜たっぷりで満腹に！
＜簡単冷汁ぶっかけそうめん＞

材料2人分
そうめん……3束（乾150g）
きゅうり……1本（100g）
みょうが……2個（30g）
オクラ……6本（60g）
しその葉……4枚
ツナ水煮缶……小1缶（70g）
Ａ
みそ……大さじ1強（20g）
しょうゆ・みりん……各小さじ1
白すりごま……大さじ3
ごま油……小さじ1

だし汁……1・1／2カップ

1. そうめんはたっぷり沸かした湯に入れ、袋の表示に従ってゆで、ざるにあげて氷水でもみ洗いする。ざるにあげて軽くしぼるようにして水気をしっかりときり器に盛る。
2. きゅうりは薄い輪切りにして塩少量（分量外）をまぶして5～7分ほどおいてからよくもみ、水気を絞る。みょうがは縦半分に切ってから横薄切りに、オクラはサッとゆでてから小口切り、しそはせん切りにする。
3. ボウルにツナ缶を缶汁ごと入れ、Ａの材料を入れてよく混ぜ、冷たいだし汁を注いで伸ばす。
4. (３)に(２)を入れて混ぜ合わせ、(１)にかけてできあがり。

ポン酢でさっぱり！
＜冷やし中華風彩りそうめん＞

材料2人分
そうめん……3束（乾150g）
豆苗……50g
ハム……4枚
きゅうり……1本
トマト……1／2個
油揚げ……1／2枚
錦糸卵……適量
刻み海苔……適宜
＜つゆ＞
ポン酢しょうゆ……大さじ4
だし汁……大さじ2～3
ごま油……小さじ1
白いりごま……適宜

1. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、そうめんを入れて袋の表示に従ってゆで、ゆであがる少し前に豆苗を加えて一緒にざるにあげ、氷水でもみ洗いし、かるくしぼるようにして水気をよくきる。
2. 器に(１)を盛り、細切りにしたハム、せん切りにしたきゅうり、薄い半月切りにしたトマト、焼いて細切りにした油揚げ、錦糸卵を彩りよく盛り、刻み海苔をのせる。
3. つゆの材料をすべて混ぜ合わせて、(２)に回しかけてできあがり。

よく噛んで、ゆっくりと時間をかけていただくようにすれば、より満腹感が得られますよ。ヘルシーなそうめんの食べ方をマスターして、この時期ならではの食事を楽しみましょう。

文／本間美加子