一度増えてしまった脂肪を減らすには、ハードなトレーニングや食事制限が必要、という考えを持っている人も多いはず。ですが、正しいやり方を知らないまま、ただやみくもに行うだけでは、効果を得られないどころか、逆に脂肪がつきやすい体をつくってしまっているかもしれません。そこで今回は、コンディショニング・トレーナーの桑原弘樹先生に、効率的に脂肪を減らすうえで必要なことを教えていただきました。
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睡眠時の代謝を上げるには?
ボディメイクを行ううえで、まず大前提として覚えておきたいことは「脂肪は溜まるもの、筋肉はつきにくいもの」ということ。また、多くの人は、ダイエット=「脂肪を減らすこと」だけに重点を置きがちですが、実は「筋肉を増やすこと」こそ重要だということも、忘れてはいけません。
例えば、寝ているだけでやせるという夢のようなダイエット法「空腹睡眠ダイエット」も、筋肉が多い人ほど有利なのです。より効果的に行うには、どんなことに気をつけたらよいのでしょう?
「お腹の中に食べものが入った状態で眠ると、体内の脂肪よりも先にそちらを分解しようとします。『空腹睡眠ダイエット』の効果を上げるには、空腹で眠ることが大切です。始めの1週間は、『お腹が空いて眠れない……』と苦労するかもしれませんが、そのうち慣れます! 空腹で眠れるようになると、今までよりも睡眠が深くなり、目覚めがよくなるという利点もあるんですよ」(桑原先生)
ただし、注意したいのが、空腹で眠るということは、体が飢餓(きが)の状態であるということ。つまり、脂肪が落ちるだけでなく、筋肉も落ちやすいということなのです。それを防ぐには、寝る前と起床時に「グルタミン」というアミノ酸と、可能であれば「必須アミノ酸」を補うことが重要です。
レジスタンストレーニングを活用して、より脂肪を燃焼させる!
桑原先生曰く、脂肪の燃焼効果が期待できると言われる「有酸素運動」も、ある方法を使えば、より効果的に行えるようになるとのこと。
「脂肪が燃えやすい環境をつくるのに効果的な『有酸素運動』。ただ、その前に『レジスタンストレーニング』を取り入れると、脂肪が燃焼し始めるまでの待ち時間を短縮することができるのです。さらに、『レジスタンストレーニング』の前に、HCA(ハイドロキシクエン酸)を摂取してから行うと、さらに脂肪燃焼効果がアップしますよ!」(桑原先生)
「レジスタンストレーニング」では、筋肉がたくさん集まる胸や脚、背中などを動かすのが、オススメとのこと。筋肉を鍛えるという目的ではなく、多くの筋肉を動かすことで分泌される「アドレナリン」を出すために行います。
成果が出やすい「食事制限」ですが、間違ったやり方をすると逆にダイエットにはマイナスに働いてしまうこともあるそう。