数十年ぶりに田舎に住まいを移してから約半年。季節は夏から秋を迎えました。
新米をはじめ、庭や畑にある、果物が少しずつふくらみ色がつきはじめて、収穫の秋です。

今回は旬の果物、「柿・いちじく・栗」の３つの果物にどんな栄養が含まれているのか、FYTTEの記事を監修している管理栄養士の大越郷子さんの連載〜ダイエットに役立つ栄養クイズ〜をもとにご紹介します！

まずは「柿」です。
柿（甘柿）は酸味をほとんど感じないので、イメージとは異なるかもしれませんが、ビタミンCの含有量は100g中なんと70mg。みかんの約２倍。柿は昔から風邪予防の効果があると言われているので、秋の体調管理にはおすすめの果物です。

また、柿の渋みの成分であるタンニンは血圧を下げる効果もあります。同じく、渋みの成分であるアルコールデヒドロゲナーゼはアルコールを分解する酵素で、アルコール濃度の上昇を抑制してくれます。さらに、利尿作用のあるカリウムも含まれているのでむくみ対策にも！

続いては「いちじく」です。
いちじくは、不老長寿の果物とも言われるほど栄養価が高い果物です。
一度は食べたことがあるという人ならご存じかもしれませんが、生のいちじくをカットしたときに、切り口から出る白い液。これはたんぱく質分解酵素である“フィシン”という成分で、たんぱく質を分解する効果があるので、たんぱく質を多く含む食品と組み合わせると、消化を促進してくれます。

そのほか、ペクチンという食物繊維を多く含み、腸の働きを活発にしてくれます。カリウムや鉄分、カルシウム、カロテン、ビタミン類も豊富です。
フレッシュでいただくには、八百屋さんや道の駅などの農家直売所に行かないと手に入らないかもしれませんが、ドライいちじくなら、栄養価をより凝縮していただけるので、おすすめですよ！

ラストは「栗」です。
栗おこわや栗を使ったケーキのモンブランなど、おいしいですよね！
栗には渋皮の部分にポリフェノールの一種“タンニン”という成分が含まれています。抗酸化作用があるので老化防止やがん予防にも役立ちます。渋皮煮などにして食べれば、タンニンをたっぷりとることができますね。

また、コレステロールや有害物質を吸着、排出する食物繊維も含まれているので、腸内環境にも効果を発揮してくれます。

田舎ライフでは、旬の食材や果物が手軽に手に入り、フレッシュな状態でいただけるのでありがたいです。また、食材をどんな風に調理していただくのかを考えるのも楽しみのひとつです。

その年の季節や環境によって、デキが悪かったり、不作のときもありますが、家族がいただく分としては、十分なので、食材ロスにならないように考えるのも大切だと最近は感じます。

旬の果物には豊富な栄養素が含まれているので、おいしく食べて健康管理に役立てましょう！

（編集 マチ）

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