夏が近づきサンダルの出番が増えると、足もとが気になりませんか? とくに爪が厚くなったり、変色したりしていると、どう整えればいいか迷ってしまいますよね。今回は、セルフケアと病院を受診する際の判断基準や、悪化すると厄介な「爪甲鉤彎(弯)症(そうこうこうわんしょう)」との関係も含めて解説します。※本記事はあんしん漢方の監修記事になります。
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夏に向けたそのお手入れ、じつは逆効果かも?

ふだん、正しいと思って続けている爪のお手入れが、じつは「爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)」につながることがあります。
爪甲鉤彎症とは、足の爪が硬く厚くなり、変形していく状態のことです。とくに足の親指に起こりやすく、前方や横方向に曲がるのが特徴です。爪の色がにごる、表面がでこぼこする、すじのような模様が出るといった変化がみられます。
たとえば深爪をすると、指先の皮ふが盛り上がって新しい爪の成長を妨げてしまいます。また、乾いた状態の爪をムリに切るなど、誤った爪切りの習慣も原因のひとつです。
この爪は要注意! 受診したいサイン3つ
爪の変形には、早めに皮ふ科などを受診したほうがいい場合があります。次のような症状がある場合は注意が必要です。
爪が変色している
爪甲鉤彎症では、爪が黄色や茶色っぽく変色することがあります。また、よくみられる「爪白癬(つめはくせん)」は、水虫の原因菌によって起こり、白くにごる、粉をふくといった特徴があります。自然治癒は期待しにくく、家族にうつす可能性もあるため、早めに皮ふ科に相談しましょう。
一方で、濃い紫色や黒っぽい変色は、「爪下血腫(そうかけっしゅ)」や「悪性黒色腫」などの原因も考えられます。ぶつけた覚えがないのに爪が暗紫色~黒色に変色し、範囲が広がる場合は早めの受診が大切です。
爪がボロボロ欠ける・浮いてくる
爪の一部が欠けたり、爪が浮いたりする状態は、「爪甲剥離(そうこうはくり)」と呼ばれます。爪甲鉤彎症が進行すると、爪がもろくなって割れやすくなったり、大きく浮き上がったりすることがあります。
浮いた部分には汚れや菌が入りやすく、感染症のリスクが上昇するため、ムリに剥がさず、まずは皮ふ科で診てもらいましょう。
爪のまわりが赤い・腫れる・膿む
爪の周囲に赤みや腫れがあり、膿が出ているような場合は、細菌感染を起こしている可能性があります。巻いた爪が皮ふに食い込み、そこから炎症や感染が広がるケースもあります。
炎症が強い場合は、市販の消毒薬だけで対処するのは難しいため、なるべく速やかに皮ふ科を受診しましょう。
やりがちNGを避ける。おすすめの足爪ケア

硬くなった爪をムリに切るのは避けましょう。お風呂上がりなど、爪がやわらかいタイミングで、少しずつ切りましょう。しかし、爪甲鉤彎症の爪は岩のように分厚いので、 ニッパー型の爪切りなどを使ったり、皮ふ科などで専用の機械で切ったりするのがおすすめです。
切り方は、爪の先端がまっすぐの「スクエアオフ」を意識しましょう。爪の両わきを深く切り込み過ぎると、変形や食い込みを招きやすくなるので気をつけてください。
足もとの悩みを体質から。漢方薬という選択肢
爪の症状はまず医療機関で適切な治療を受けることが大切です。そのうえで、体のバランスを整えて根本改善をめざすセルフケアとして、漢方薬をとり入れるのもおすすめです。
漢方薬で爪のケアを行う場合、
「血流をよくして爪に栄養を届けやすくする」
「胃腸の機能を改善し栄養を効率よく吸収させる」
「水分やうるおいを補って爪の乾燥を防ぐ」
などの作用を期待できるものを使用しましょう。
<爪のケアにおすすめの漢方薬>
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):胃腸機能を高めながら栄養を補い、全身を滋養してもろくなった爪に働きかけます。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の機能を高め、栄養の吸収をよくして爪を健やかに保つ土台をつくります。
漢方薬を選ぶときには、その人の状態や体質に合ったものを選ぶことが重要です。うまく合っていないと十分な効果を得られず、場合によっては副作用が生じることもあります。
自分にぴったりな漢方薬を知るためには、プロの力を借りるのがおすすめ。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師があなたに適した漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれますよ。
大切な爪を守るために
爪甲鉤彎症は、日ごろの爪の切り方やケア方法がきっかけで起こることがあります。爪は日常生活の質にも関わるとても大切な部位。毎日の爪ケアを見直して、健やかな足もとを守っていきましょう。
<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり) あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。



