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CATEGORY : ヘルスケア |女性ホルモン

美容婦人科医に聞く。PMS、更年期、膣美容…今、女性たちが「ホルモンケア(ホル活)」を始める理由

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ハートを下腹あたりで持つ女性

近年、女性の心身の健康をテクノロジーで支える「フェムテック」が浸透し、メディアでも「ホル活」という言葉を頻繁に目にするようになりました。FYTTEが掲げる2026年のヘルスケアトレンド「ホルモン・ウェルビーイング」も、まさにこの流れを象徴するキーワードです。
今回は、日本専門医機構認定・産婦人科専門医 Medytox社認定・腟ヒアルロン酸注入指導医の宮本亜希子先生に、医学的な視点から見た「ホル活」と、最新の相談傾向について伺いました。

監修 : 宮本 亜希子 (医師)

兵庫医科大学医学部医学科卒業後、同大学病院産婦人科、聖霊病院産婦人科、あいこ女性クリニック(不妊治療クリニック)、東京美容外科などを経て、2024年BIANCA CLINICへ入職。同年に世界初で唯一の「Medytox(メディトックス)社認定 膣ヒアルロン酸注入指導医」に就任。
現在、BIANCA CLINICに加えて、日本橋骨盤底診療所と名古屋のBellevia clinicで診療を行う。女性が抱えるさまざまな悩みに寄り添うため、周産期医療や一般婦人科だけでなく、婦人科形成や膣へのヒアルロン酸注入といった「産婦人科専門医による本当のフェムテック」に積極的に取り組む。女性の解剖を熟知した産婦人科医として、正しい知識や医師としての想いを発信するためにテレビ、YouTubeや各種メディアなどでの活動も行う。3児の母でもある。
共著書『美容外科医になったら最初に読む 美容手術の基本』(メディカ出版)
BIANCA CLINIC:https://biancaclinic.jp/doctor/miyamoto/
Instagram:https://www.instagram.com/akko__1122

Contents 目次

「ホル活」は何をすること? 医学的視点から考える女性ホルモンとの向き合い方

生理周期をカレンダーに記しているイラストイメージ

FYTTE:今年のFYTTEのヘルスケアトレンド2026で「ホルモン・ウェルビーイング」というキーワードを掲げています。ここ数年、女性誌などで「ホルモンを整える活動=ホル活」が注目されています。

また、フェムケアやフェムテックといった言葉、それに伴う勉強会やセミナーなどが行われ、年々市場が広まってきているように感じます。そこで改めて、医療の現場から見て、この「ホル活」への注目をどう捉えていますか?

宮本先生:そうですね。メディアやSNSを通じて情報が得やすくなったことは非常に大きいと思います。以前は、更年期の不調などは「仕方のないもの」としてガマンされがちでしたが、今は「自分でコントロールできるもの」という認識が広がっていますね。

FYTTE:「ホル活」は、一般的には「ホルモンバランスを整えること全般」だと捉えていますが、医学的にはどんな考え方で、どんなアプローチがあるのでしょうか。

宮本先生:医学的な視点で「ホル活」を定義するならば、基本的には「ホルモンの減少や乱れに対し、検査に基づいた適切な治療や習慣でアプローチすること」と言えます。

具体的な医療的アプローチとしては、血液検査でホルモン値を測定し、足りない場合にホルモン補充療法(HRT)を行うといったことが挙げられます。ただし、更年期の時期は全員に訪れますが、「更年期障害」の症状が出るかどうかは個人差が大きく、必ずしも数値と症状が相関するわけではありません。ですので、数値だけを見るのではなく、その人の症状に合わせて、試しに補充してみて改善を図るというアプローチもとられます。

一方で、医療機関を受診する前の段階、つまり一般的な意味での「ホル活」としては、生活習慣の改善が最も重要です。ホルモンバランスは非常に繊細で、ストレスや不規則な食生活、睡眠不足、過度なダイエットなどですぐに乱れてしまいます。

例えば、若い方でも過度なダイエットによって体が生命の危機を感じると、「今は次世代を残す状況ではない」と判断し、排卵を抑えて月経を止めてしまうことがあります。これも、ホルモン分泌が抑制された結果です。そのため、健やかに過ごすためには、バランスのよい食事や十分な睡眠、ムリのない運動といった基本的な生活習慣を整えることが大切です。こうした「当たり前の習慣」を見直すことこそが、最も身近で大切な「ホル活」と言えるでしょう。

デリケートゾーン悩みのイメージ

FYTTE:先生のクリニックでも、ホルモンに関する悩みやデリケートゾーンに関する悩みで訪れる患者さんは増えていますか?

宮本先生:以前からある婦人科疾患・PMS(月経前症候群)や月経不順、更年期障害といった悩みはもちろんですが、最近の特徴は「膣美容(美容婦人科)」への関心が高まっていることです。

私が診療している自由診療のクリニックでは、「すごく困っているわけではないけれど、もっとよくしたい」というアンチエイジングや、ポテンシャルを高めたいという美意識の高い40~50代の人が増えています。

具体的には以下のようなお悩みやニーズです。
・デリケートゾーンの乾燥や違和感
・閉経に伴う体型の変化や代謝の低下への不安
・メンタルのゆらぎをホルモンで解決したい
・いつまでも女性としてうるおいのある状態でいたい(膣美容への興味)

とくに「膣美容」に関しては、フェムテックの流行とともに「膣の健康を意識することは、自分の体を大切にすることにもつながり、自己肯定感や自信を高めるきっかけになることがある」という意識が浸透してきたのを感じます。保険診療では「疾患の治療」がメインになりますが、自由診療ではレーザーや注入療法など、より一歩ふみ込んだ「QOL(生活の質)の向上」を目的としたケアが可能になっています。以前なら恥ずかしくて相談できなかったことも、情報の普及によって「相談していいんだ」という安心感に変わってきているのではないでしょうか。

次回は、具体的に女性ホルモンにはどのような種類があり、私たちの体にどう作用しているのか。年代別に起こる変化について詳しく伺います。

 

取材・文/FYTTE編集部

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