季節の変わり目の不調について、総合内科専門医・栄養療法実践医の梶 尚志(かじ・たかし)先生に、全4回にわたり解説していただくシリーズの第2回。前回は、「秋バテ」と呼ばれる不調の背景に、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足、ホルモンの変動などが重なっていることを紹介しました。今回は、最近の生活習慣と体調を10項目でセルフチェック! チェックの数だけで判断せず、症状の強さや続いている期間にも目を向けます。
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10項目で生活習慣と体調をセルフチェックしてみよう

梶先生「不調を考えるときは、食事、睡眠、運動などの生活習慣を振り返ります。チェックは病気を診断するものではありませんが、自分の生活と体調を見直すきっかけになりますよ」
次の項目について、最近の自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
□ふだんより疲れやすく、休んでもだるさが残る。
□朝、起きるのがつらく、起きたあともすっきりしない。
□寝つきが悪い、途中で目が覚める、または睡眠時間が不足している。
□日中の眠気が強く、集中力が落ちたと感じる。
□食欲が落ち、食べる量がふだんより減っている。
□胃もたれ、便秘、下痢など、胃腸の不調が続いている。
□いつもより頭痛や肩こりが気になっている。
□ふだんは負担でない家事や移動が、おっくうに感じられる。
□食事を抜いたり、麺やパンだけで済ませたりする日が多い。
□夏から歩く機会が減り、座っている時間が増えた。
チェックの数より症状の重さを見て

梶先生「チェックが多い人は、生活習慣の乱れや疲労が積み重なっている可能性があります。ただし、大切なのは数だけで判断しないことです。該当する項目がひとつでも、症状が強い、長く続く、日常生活に支障がある場合は、ガマンせず医療機関を受診してください」
たとえば、食欲が落ちてほとんど食べられない場合は、単なる季節の不調ではなく、胃腸などの病気が隠れている可能性があります。月経不順や出血量の変化にも注意が必要です。
梶先生「30〜50代は、子宮筋腫、卵巣の病気、子宮体がんなどが見つかることもある年代です。『年齢のせい』『夏の疲れ』と自己判断せず、月経の変化や強い不調がある場合は婦人科へ、食欲低下や全身のだるさが強い場合は内科へ相談してください」
セルフチェックは生活を立て直す入口

チェックがついた項目は、「できていない自分」を責める材料ではありません。朝食を抜いているなら、ゆで卵や豆腐など手軽に食べられるものをとり入れる。運動不足なら、まず5分歩く。できることをひとつ選ぶと、生活習慣を見直しやすくなります。
梶先生「原因となる病気がないことを確認したうえで、食事、睡眠、運動を整えていくことが大切です。まずは、自分の体がどんなサインを出しているのかに気づいてください」
セルフチェックの結果はいかがでしたか?
10項目のセルフチェックは、食事・睡眠・運動などの生活を振り返るための目安です。チェックの数が少なくても、症状が強い、長引く、日常生活に支障がある場合は自己判断せず、婦人科や内科などの医療機関に相談しましょう。第3回は、秋の不調対策として意識したい食事について。水分補給やたんぱく質を補う方法、忙しい朝にも続けやすい3食の工夫まで紹介します。
取材・文/FYTTE



