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ニュージーランドに学ぶ“賢い食選び”。オリーブ農園とスーパーで見つけたウェルビーイング習慣
ニュージーランドの「食」には、体だけでなく心や環境まで整えるヒントが詰まっていました。今回の取材では、高品質なオリーブオイルを生み出すワイヘキ島の農園と、地元の人々の暮らしを支えるスーパーマーケット「ニューワールド」を訪問。そこでは、“何を食べるか”だけでなく、“どう選ぶか”を大切にする文化が根付いていました。健康を意識した食品選び、サステナブルな買い物習慣、そして地域を支える仕組み──。ニュージーランドで出会った、日常にとり入れたくなるウェルビーイングな暮らしをレポートします。
Contents 目次
ワイヘキ島の農園で学んだ、“良質なオリーブオイル”の選び方

ニュージーランド・ワイヘキ島は、温暖で雨が少ない“マイクロクライメート(微気候)”に恵まれた場所。高品質なオリーブオイルの産地としても知られています。
今回訪れた高品質なエクストラバージンオリーブオイルの生産・販売を行う農園「Allpress Olive Grove(オールプレス・オリーブ・グローブス)」では、「早摘み・24時間以内の搾油」という徹底したこだわりが印象的でした。
オリーブは、実が黒く完熟する前の“緑の状態”で収穫することで、抗酸化物質を豊富に含んだ状態を保つことができるそう。さらに、収穫後24時間以内に低温で圧搾することで、栄養価や香りを損なわずにオイルへ閉じ込めています。

また、島を吹き抜ける塩風が天然の害虫対策となるため、農薬を最小限に抑えた栽培が可能なのだとか。自然環境を活かした農業スタイルも印象的でした。
取材では、買いものの際に“良質なオリーブオイル”を見極めるポイントについても教えてもらいました。
ひとつは「プレス日(搾油日)」を確認すること。エキストラバージンオリーブオイルは、搾油から2年以内が品質の目安とされているそうです。
さらに、フィルターを通さない「未濾過(ロカ)」タイプは、よりフレッシュで濃厚な風味を楽しめるとのこと。ただし鮮度が重要なため、3か月以内に使い切るのが理想だそうです。
品種による違いも興味深く、ポリフェノールが豊富な「ピクアル」や、クリーミーでデザートにも合う「レチーノ」など、料理や目的に合わせて選ぶ楽しさもありました。
“毎朝オイル大さじ1杯”。ニュージーランド流ヘルシー習慣

農園のマネージャーであり、ツアーガイドも務めるアンさんは、「毎朝大さじ1杯のオリーブオイルを飲む」習慣を続けているそうです。
その理由は、オリーブオイルに含まれる良質な脂質や抗酸化成分。現地では、糖尿病予防や認知機能のサポート、美容面では髪・爪・肌の健康維持などへの期待から、日常的にとり入れている人が多いのだとか。
また、「良質なオリーブオイルは加熱にも強い」という話も印象的でした。220度程度まで耐えられるため、サラダだけでなく炒めものや焼き料理にも活用できるそうです。
“健康のためにムリして食べる”のではなく、「おいしく、自然にとり入れる」。そんなニュージーランドらしい考え方が感じられました。
スーパー「ニューワールド」で見つけた、“賢い選択”を支える仕組み

ニュージーランドの街でよく見かけるスーパーマーケット「New World(ニューワールド)」。地元の人々にとって、毎週の買い出しをする身近な存在です。
しかし、実際に店内を見て感じたのは、“ただ食品を売る場所”ではないということ。そこには、健康や環境への配慮を自然に後押しする工夫が数多くありました。

たとえば、食品パッケージに表示されている「ヘルス・スター・レーティング」。政府ガイドラインに基づき、栄養バランスを5段階で評価する仕組みで、星の数を見るだけで健康的な商品を選びやすくなっています。
また、卵売り場には「フリーレンジ(放し飼い)」や「バーンエッグ」といった表示が並び、消費者が飼育環境まで含めて選択できるようになっていました。
精肉コーナーではスタッフがその場でパッケージングを行い、鮮度を重視。シーフードも持続可能な漁法で獲られたものが並ぶなど、食の背景まで意識した売り場作りが徹底されています。
さらに、ヴィーガン向け食品や発酵飲料「コンブチャ」など、健康意識の高い人向けの商品も充実。健康やサステナブルを“特別なもの”ではなく、日常の選択肢として自然にとり入れられる環境が整っていました。
買い物から始まる、ニュージーランド流サステナブル習慣

ニューワールドでは、環境負荷を減らすためのとり組みも進んでいます。
使い捨てのプラスチック袋は廃止され、野菜のバラ売りには紙袋を使用。また、容器を回収・再利用するデポジット制の実証実験も行われていました。
さらに印象的だったのが、買いものを通じて地域支援に参加できる仕組みです。

店内では、栄養価の高い食品を詰めた「お楽しみ袋」を購入し、フードバンクへ寄付できるとり組みを実施。気軽なアクションで地域支援に参加できる文化が根づいていました。
“健康”と“環境”と“社会貢献”を切り離さず、日常生活の中で自然につなげている──。それがニュージーランドの暮らしの大きな特徴なのかもしれません。
日々の“選び方”が、未来の体と暮らしを作る
今回の取材を通して感じたのは、ニュージーランドでは「何を食べるか」だけでなく、「どう選ぶか」を大切にしているということでした。
プレス日を確認してオリーブオイルを選ぶこと。スーパーで栄養表示や生産背景をチェックすること。環境に配慮した商品を選ぶこと。
そんな小さな積み重ねが、自分自身の健康だけでなく、地域や環境にもつながっていきます。
忙しい毎日の中でも、できることから少しずつ。“自分にも地球にもやさしい選択”を、日々の食卓にとり入れてみたくなる取材となりました。
文・取材/FYTTE編集部



